2009年1月31日 2009年11月4日 追記 新レインセンサーRT-40Aの取り付け


【はじめに】

以前に付けたレインセンサー天下雨滴2であるが、最近センサーが利かなくなって普通のINT動作(インターバル動作)になっていたので、とりあえず原因を調べてみた。

 

【作動不良の原因】

まずはセンサー部分をチェックする。上側は空気が入ってしまい、下はグリスが溶けて両面テープのところまで流れている。色も焼けて茶色くなっている。


センサープリズムのグリス塗布部分

センサーを外してグリスを塗りなおすことにする。


センサー部の分解

残ったグリスをふき取る。




グリスが固まって固着している。




スクレーパーで綺麗に削ぎ落とし残りのグリスで取り付けをする。




しかーし! 何度やってもセンサーエラーでうまくいかない。それでとうとうグリスが無くなってしまった。当然、頭はキーッ!! となり気が付けば天下雨滴2を取り外していた(爆)。

去年の7月に付けて11月ごろには作動不良になっていた。ひと夏しかもたないとはなんと短い命だろう。DDさんも暗電流が多くてバッテリー上がりの原因になるので外されているし(笑)。

 

【新しいレインセンサーの取り付け】

でも一度味わったあの感じは捨てられない。他にこういったタイプの商品がないかとネットをググッていたらアメリカのレイントラッカーなるものを「SAAB 9−5 AERO」と言うSAABにお乗りの方のサイトで発見した。

これは、赤外線式のセンサーを使ったものらしい。商品は2種類あってその安い方(RT−40A)を注文した。ちなみにRT−40AはSLOWのコントロールのみで、RT−50AにはHIGHとライトのコントロールもついている。内容を翻訳しながら確認したら、なかなか良いものらしいので早速注文した。

商品は約一週間ほどで送られてきた。商品金額$59.99、送料$14.95であった。


梱包


商品と明細

早速、中身をチェックする。


内容物

各部を詳しく見ていこう。


センサー表面部分

ユニット内はリレー回路のみの簡単な仕組みだ。


ユニット部基板

センサー基板は裏側に赤外線の発行部と受光部が2個ずつついている。左斜め下、中ほどにあるのが感度調整ボリュームである。


センサー部基板の裏

表はこの装置の心臓部の回路になっている。


センサー部基板の表

下の写真はセンサーを取り付けるためのカップラーで、ちゃんと取り替え用も売ってある。


センサー側 凹凸があり赤外線をうまく導くようになってる。

取り付けは面倒なグリスではなく、特殊な両面テープである。


接着面 テープは3MのVHBになっている。

このカップラーは赤外線のみを透過するように紫ぽい透明になっている。


明かりで透かしてみると。

 

この商品のサイトでは、各主要車種用に回路図が用意してありダウンロード出来る。BMWの735iでダウンロードすると同じ年式では共通の回路になっているみたいだ。ただRT−50A用しか用意されていない。


これがダウンロードした回路図である。(回路が少しおかしかったので修正してある。)

これを基にRT−40用の回路図を作ってみた(実はHIGHのリレーがないだけ。)




これを自分の車用に改造する。




もともと、この装置の運転スイッチはユニットから単独で取るようになっているが、それをワイパースイッチでON−OFF出来るように改造する。つまりワイパーのINTの位置で、センサー運転になるようにした。なお、この改造は全てユニット内で処理する。


ワイパースイッチでON−OFF出来るようにする為のリレーで小さいものを購入。

基板の改造に入る。


基板裏

グランドに落とす線が2本あるので1本を基板部で渡してしまう。




基板表にリレーを両面テープで固定して線をはんだ付けする。




要らなくなった線をカップラーから外してしまう。かなりスッキリした。必要な線は+12V、グランド、スイッチ行線、ワイパー行線のみである。




 

【取り付け】

取り付けはいたって簡単。前の天下雨滴と入れ替えるだけである。


バックミラーを外す。

センサーの位置を確認する。




センサー線を前の線と同じ位置に通す。








電源とワイパーへの結線をする。




ユニットはキックボード内に押し込んだ。




センサーを付け直すに当たり、今回は目隠しのフイルム(透過率5%スーパーブラック)を貼ることにした。実は前に配線隠しでつけていたカバーが使えなかったからである。


寸法を測定して型切りしたフイルム。

ガラスとフイルムの両方にスプレーをする。






位置を合わせる。


ヘラで空気を中なら外に押し出す。


うまく貼れた。

センサー用カップラーを貼り付ける。


グリスと違いとても簡単である。






表から。




センサーの取り付け。










ミラーを戻して完成。


横から。

全体の取り付け状態。


最近の車みたいになった。




 

【作動テスト】

ワイパーレバーをINT(インターバル)の位置にする。ワイパーが一回作動する。そしてホースで水をかける。




実際に雨の中で作動させてみないとわからないと思うが、なかなかよさそうである。


2009年3月5日 追記

まず、消費電流を測定してみた。電源はACCかRUNのみで常電がないのでOFF時の暗電流はない。

ACCをON、アクチビエーションスイッチ(作動スイッチ)はOFFの状態で約13mAであった。アクチビエーションスイッチ(作動スイッチ)をONにするとワイパーが1回作動して待機状態、このとき約65mA流れた。商品の箱には定格電流25mAと書いてある。

天下雨滴は暗電流が70mA(仕様では待機時80mA以下、最大170mA以下)なのを考えるとかなり優秀であると言える。

肝心の使用した感想は・・・

先月は幸運(?)にも雨がよく降ったので何度も確認できた。と言っても朝と夜の通勤時のみだけである。

天下雨滴とは何ら劣るところは見つからない。それどころか思った以上にいい装置である。フロントガラスの雨粒が気になりだすころ(いつも我慢ができなくなってワイパーを動かす時)の一息前にしっかり作動してくれる。

時々、動作のタイミングが早かったり遅かったりする場合もある。センサーの大きさとフロントガラスへの雨滴の付き方によるもので仕方がない。しかしそのタイミングは満足できるものである。

雨量に対するワイパーの作動は雨粒の少ない時は程よい間隔で動き、雨粒が多く(雨脚が強く)なると連続で動いてくれる。言葉で説明するのは少し難しいがワイパー嫌いには間違いなくお勧めである。

センサーの感度調整も可能であるが、特に調整の必要は感じられなかった。

取り付けについては、ある程度の手直しで配線も少なくなり(最小4本)簡単に取り付けができる。作動の方法については小僧のようにワイパースイッチに繋ぐもよし専用のスイッチを付けるもよしと、考え方でいろんな方法がとれるのもうれしいところだ。

上記のレポートでは書いていなかったが、天下雨滴はINT(インターバル)のスイッチ配線を切って間に割り込ます方法であった。配線にあたり、最初は天下雨滴の配線と同じ所につないだ。つまりINTの配線につないだ。

それで作動確認をしたところおかしな動きがをする時があった。連続で動く場面でもINTの停止時間に当たると動かないことがあった。それで、回路図にあるようにSLOWの配線に繋げた、これでちゃんと作動するようになった。

スイッチの切り忘れ時の作動だが、切り忘れて次に車を始動してもワイパーは動かない。

それと、取説にも書いてあるが、フロントウインドの撥水剤は取るようになっていた。横着をしてとらなかったのだが、それが作動タイミングずれに影響しているのではと思い、今日ガラスコンパウンドで取ってみた。結果はまた報告する。

金額は$74.94と、現在レート(1ドル=97円ぐらい)で7270円ほどでこの機能性はお買い得である。

しかし、小僧が購入した時は日本でも購入できたのだが、残念なことに現在は発送方法に変更があり日本への発送はできなくなっている。メーカーに確認したところ、小僧はごく最近のためカード情報が向こうに残っているので今なら購入可能であると返事をいただいた。

ほしい人がおられれば共同購入ということで購入する。送料的には少し安くなるだろう。ワイパー嫌いの人はこの機会にどうだろうか。


2009年8月15日 追記

数人で共同購入して在庫が一つありますほしい方はBBSへ連絡を


2009年11月4日 追記

BBSの方に、あいあいさんから情報をいただいたので追記しておきます。

3月5日の追記で日本への発送が出来なくなっていると書いたが、現在は再開しているようだ。しかも日本での発売も始まったようです。

あいあいさんの投稿を以下に載せておきます。

-------------------------------------------------------------

rain tracker についてですが、日本でも支店があり購入できるようになりましたよ。型番は、RT-60Jでオートライト(ヘッドライト・スモールコントロール機能)レインセンサー(ハイ・ロー・インターバル機能つき)で価格が15750円です。
レンズの部分は、RT-50Aよレンズカットを改善したようで感度はアップしているそうです。RT-50A,RT-40Aにも使えます。1200円で補修用としても購入できます。流用できますので、以下のURLでメールもしくはフォームで問い合わせてみてください。社長さん自ら対応してくれます。物は、スバルやダイハツが純正アクセサリーとして出されているものと一緒です。
 コントロール方式は、プラスコントロール、マイナスコントロールいずれも対応していますので、現在愛用されている車から次に取り替える車と問題なく使用できますので、本体が壊れない限り無駄にはならないです。

 RT-60Jのマニュアル(PDFファイル)

 製品の問い合わせは、以下のURLに
 センソージャパン株式会社http://www.xenso.jp/


 先日メールで問い合わせ私は購入し取り付けました。問いあわせの返信の内容を許可を得て掲載します。
***********************************************
 この度は弊社ホームページへお問合せありがとうございます。
担当のセンソージャパン株式会社の師岡と申します。

RT-50Aは日本では販売しておりません。日本向けRT60Jのみの販売となります。

レインセンサーRT-XXXはOEDESのRain Tederが開発設計した製品です。
市場にあるレインセンサーは殆ど彼の特許を使用して作られています。
現在はRain Tederの設計したものは弊社マレーシア工場ですべて製作されています。

RT-60は弊社センソーグループで設計し直した製品です。
RT-50はもともとアフターマーケット向けの製品で静電気やサージ対策などがとられ
ておらず、
尚且つレンズにガタがありましたので誤作動の要因となっておりました。
これらに弊社が改良設計し直し改良を加えたのがRT-60xになります。

<<RT-50AとRT60Jの違い>>
- コントロールモジュールを車メーカー基準を満たすように改善しております。
※現在複数の車メーカー様でオプション採用されています。
- 雨滴検知の赤外センサーを使用してライトセンサーに兼用できるようにしておりま
す。
一つのセンサーでレイン&ライトセンサーにしております。
- センサーとモジュール間はデジタル通信に改良(ノイズ対策)
- レンズに改良を加えて検知エリアを広げております。RT50より体感感度が上がりま
す。

動作はまったく問題なく完成しているのですが化粧箱の製作が終っておりません。
正式にはオンラインショップには出しておりませんが、このような状態でも宜しけれ
ば販売は可能です。

金額:消費税込み 15,750円となります。商品代引き発送可能です。銀行振り込みでも問題ありません。

-------------------------------------------------------------

今のところRT−60Jの一種類のみの販売のようだ。しかしかなりのバージョンアップがしてあるようだ。

なお、以前に購入したRT−40Aは、まだ一つ在庫がありますので、ほしい方はBBSに連絡を。 2010年8月12日 削除


BACKINDEXNEXT


inserted by FC2 system