2009年5月10日 充電式ハンドランプのLED化


【はじめに】

さー、皆さんお待ちかねっ!LED化シリーズ第九弾。( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ 今回はグローブボックスの中にある充電式ハンドランプをLED化したのでレポートしよう。

古いBMWなら必ず付いていたハンドランプである。グローブボックス内のコネクタにセットして置けば常に充電されていつでも使えるものだ。

ただ、ライト自体が暗いのであまり実用的ではなかった。そこで今回は、1WホワイトLEDを使って明るくしてみた。

 

【ハンドランプの分解】

このハンドランプは接着剤で組み立ててあるので無理やり分解する。


充電式ハンドランプ。


点灯状態。


左右に引張るとあまり力を入れることなく二つに割ることが出来た。


中にある全パーツ。

回路図は下記のようになっている。




電球は、2.2V 0.25Aで先端はレンズで口金はネジ状のものを使っている。電池は、ドイツのVARTAのV250H 1.2Vのニッケル水素電池を2個使用している。

 

【電源の選択】

今回使うLEDはオーディオQから購入した1WΦ10ホワイトLED 3.5V 350mAである。これに見合う容量でケース内に収まるサイズの電池が必要である。


使うLED。


購入した中国製電池。

今回の改造回路図である。


実際の回路とは少し違っています。

電池としては、ニッケル水素電池で、3.6V 250mAでサイズもピッタリである。容量的にもオーバードライブの心配は無い。

充電は純正回路と同じ条件とする為、トリクル充電7.2mAで計算すると1236Ωの抵抗になった。その上の抵抗値は1.5kΩなのでそれを使うことにした。

 

【ケースの加工】

電池が入るようにケースの内部を改造する。なお、スイッチ部分はそのまま使うので、関係するところはそのまま残しておく。


ケース内の仕切りを切取っていく。


切り取った後。


切り口を綺麗に仕上げる。


ピッタリ!v( ̄ー ̄)v

 

【部品の製作】

LEDを固定するための金具を作る。今回使うLEDは少し発熱するとのことのでヒートシンク兼用のものを作ることにした。


0.5mmアルミ板を使用。


分解した部品をスケッチし書き下ろし。


図面に従って切り出し。


固定部曲げ加工。細かい作業で ゛(`ヘ´#) キーッ


放熱部曲げ加工。


ケースにセット、ピッタリ!v( ̄ー ̄)v

LEDの足を加工する。


固定金具に留めたとき片方のリードが金具に接触しないように曲げる。


金具に固定してケースにセット。




スイッチの板を加工する。


不要な部分をカットする。




電池とスイッチをセットしてみる。


OK!

 

【組み付け】

ケース加工と部品加工が終わったので組立に入る。


使用する部品。


部品を配置して抵抗の位置を決める。


バッテリーの線の長さを決める。


はんだ付けをする。




試しにスイッチを入れる。んっ!点かない。ここでLEDの極性が逆だったことに気づく。Σ( ̄Д ̄;)がーんっ!

あわててセットしなおす。(゚ー゚;Aアセアセ


端子ごと極性を逆にした。


電池が動かないようにスポンジテープを貼る。


反対のケースにも貼る。


完成。

ケースを接着する前に計測テストをしてみる。


まずは充電をする。

抵抗を1.5kΩにしたので少し低めの充電電流になった。以下の値はバッテリーのリード線上で測定。

となった。特に電池や抵抗に発熱等の異常は見られなかった。

続いて点灯試験をする。


満充電状態で点灯。


1時間連続点灯後。




消費電流を計測。以下の値は、電圧はLEDのリード間、電流はスイッチ間で測定。

となった。心配だったLEDの発熱もほとんど無かった。使用中たまにバッテリーを休めると電力が回復するので、更に使用時間は延びる。

テストが終わり問題が無いようなので、ケースを閉じることにする。


接着剤で点々と付ける。フルで付けるとばらせなくなるので(笑)。

完成。(⌒▽⌒)/゜・:*【祝】*:・゜\(⌒▽⌒)




ノーマルと同じアングルで点灯したところ。




電球とは比べようがないくらい明るくなった。d(⌒ー⌒) グッ!!




今まであまり使わなかったがこれから使用機会が増えるだろう。

ご 注 意

バッテリーは、間違った充電や使い方をすると電池が液もれ、発熱、破裂することがあります。出来るだけ改造はおやめ下さい。もし、どうしても改造したい場合は、くれぐれも自己責任において御願いします。

BACKINDEXNEXT


inserted by FC2 system