【はじめに】
マッキントッシュのアウトプットメーターを付けたいがために合板を使ってメーターフードを作った。表面には合皮を張って、ダッシュボート上でも違和感の無いようにした。それからもう何年になるだろうか?表面に張った合皮が劣化してひび割れだらけで見るも無残な姿になっていしまった。いつか直そうと思っているうちに、数年が過ぎてしまった。
いつまでも放置しておく訳にも行かず、意を決して張替えをすることにした。
【メーターフードの取り外し】
ダッシュボードの上中央にあるエアコンの吹き出し口を利用してメーターフードをつけている。
吹き出し口パネルと同じ構造にしてあるのでボルトオンである。
メーターを引っ張り出しメーターフードを外す。
ビス一本で止まっている。
表面の合皮の状態。
酷い状態である。
裏側はこんな感じ。
メーターの固定枠を外すため、折り返してある爪を起こしていく。
爪が全ておきたら枠を引き出す。
劣化した合皮シートを剥がしていく。
シートを止めているタッカーの針を全て抜きとる。
少しだけボンドを使って貼っているので一気に剥がし取る。
分離できたシートと本体。
本体の表面部分。
ボンドのせいで黒く汚れている。
本体の裏面。
表面に残っているボンドと汚れをペーパーで綺麗にする。
この後、合皮シートを張るべく作業をしたが、シートの柔軟性が無く、いたるところにシワが入ってしまい失敗した。
そこで、後日張り替えることにした。
【合皮シートの貼り付け】
新しく入手した合皮シート。今度のものは伸縮性が良く、きついアール部分でもしっかり馴染んでくれる。
シートサイズは1450mmx1000mm。
1100円/mである。
必要なサイズにカットする。
少し引っ張りながら角のアール部分の処理を考えながらシュミレーションする。
イメージが固まったらクリップで固定いして角のアール部から止めていく。
シートを引っ張ってしわを伸ばしながらタッカーで止める。
角のアール部分が決まったら直線部分を引っ張りながら止める。
全て止め終わった状態。
綺麗にできた。
前側のメーター口の部分を貼る。
この部分はタッカーが使えないのでボンドを塗って貼り付ける。
ただ、この部分は回り込みがきつくて引っ張ってもダメなので一箇所切り目を入れて張ることにした。
余分なシートをはさみで切り取っていく。
完成である。
裏。
表。
メーターの固定枠を元に戻す。
メーターを入れてみた。
車に取り付け、メーターの配線をして終了である。
今回の作業で素材(シート生地)の選択がとても重要なのが良くわかった。
買いなおしたシートは自動車内装材で、とても良いもので他の部分(天井やピラーなど)の張替えにも使えそうである。
購入した所は、生地販売店 カトウ さんである。