2011年3月5日 B11スペシャルメーター その2(製作編)


【はじめに】

前回の調査の結果、M5のメーターがそのまま使えることが判明した。

M5メーター、B12メーター、B10メーターの3つを使っての贅沢なスペシャルなメーターの製作を紹介しよう。



【B11スペシャルメーターの製作】

まずは、どのように作っていくかを考えてみる。


前回、B12メーターを外したので、これで3個揃った。(^.^)b


左上:B12メーター
右上:B10メーター
下:M5メーター


メーター裏側。


右上は、B10メーター。

パネルが白なので転用は出来ない。


B12とB10ではフードの色が違っている。


B10が茶色っぽい。


M5とB12のメーターは同じグレーパネルである。


メーターの分解に取り掛かる。


6本のフードの固定ネジを取り外す。


裏の色は違ってもばらし方は同じ。


表面のリセットボタンを抜き取る。


フードを取り外す。


2つのアルピナの針の色が微妙に違っている。(~.~;


3つのメーターを見比べてみる。


B12。


スピードメーター:320km/h
タコメーター:7000rpm(レッドゾーン5800rpm)
燃料計:100L
燃費計
水温計
パネル:艶あり
針:オレンジ


M5。


スピードメーター:300km/h
タコメーター:8000rpm(レッドゾーン7000rpm)
燃料計:90L
油温計
水温計
パネル:艶なし
針:赤


B10。


スピードメーター:280km/h
タコメーター:7000rpm(レッドゾーン6200rpm)
燃料計:80L
燃費計
水温計
パネル:艶なし
針:オレンジ

色々と考えた末、下記のようなメーターにすることにした。( ̄ー ̄)

B11スペシャルメーター仕様。
 本体は、M5を使用。                          ←油温計のため。
 フードは、B12を使用。                         ←アルピナのため。
 スピードメーターは、M5の300km/h。               ←パネル統一のため。
 タコメーターは、M5の8000rpm(レッドゾーン7000rpm)。 ←M5本体使用のため。
 油温計を新設。                             ←燃費計を、M5の油温計に換える。
 燃料計は、M5の90L。                        ←ノーマルにあわせるため。
 水温計は、M5を使用。                        ←パネル統一のため。
 針は、B12のオレンジを使用。                    ←アルピナのため。

 

まずは、簡単な針の交換だけで済むところから始める。


M5メーターの燃料計。


パネルの保護の為、厚紙を敷く。


フォークを針の下にあてがう。


テコの原理でフォークを下げると針が抜ける。


針の芯の部分が残って針だけが取れる。


この芯にはスプラインが切ってあるので元通りに出来る。


あまり何度もやるとグスグスになるので、何回も出来ない。


スピードメーターも同じ要領で。


タコメーターも。


最後に水温計。


油温計以外全て外れた。


同じくB12メーターも針を外す。


こちらも全て外れた。


針の比較。


B12のオレンジは色合いが微妙に違っている。


このスプラインの位置を合わせて差し込む。


無理に差し込まずにスプラインが合うところで押し込む。


ズレが出る場合は針をストップ位置まで回して、其処からさらに回して調整する。


微妙な力加減が必要である。


スピードメーターと水温計も同じ要領で取り付ける。


油温計の針を換えるためタコメーターを分解する。


タコメーター本体を取り出す。


B12のタコメーターも取り出す。


タコメーターの裏側。


それぞれのコイル部が分かる。


M5タコメーターのコイル部分。


品番 91218006 となっている。


B12タコメーターのコイル部分。


M5と同じ品番である。

よって、そのまま使用が可能である。


DMEからの信号は6気筒で同じなので、基盤によってフルスケール値を設定してあるようだ。


M5のタコメーターのパネルを剥がし取る。


その前にストッパーのピンを外す必要がある。


傷が付かないようにプラスチックの付いたプライヤーで挟む。


かなり固いので慎重に抜き取る。


パネルの間にヘラ状のものを差し込んで少しづ捲っていく。


油温計部分の黒いプラスチック枠を外す。


2箇所で差込になっているので、その爪を押して抜き取る。


枠が取り外せた。


この部分の針は、他とは違い固いので裏側にストッパーをセットする。


ストッパーと言ってもただのフォークである。(爆)


油温計の針を抜き取る。


B12のタコメーターも同じ要領でばらす。


燃費計の針を抜き取る。


抜き取った燃費計の針。


先と根元でグラデーションになっている。


先は紫外線による焼けで薄くなっている。

元の色は少し濃いオレンジだったみたいだ。<(^◇^;)>


M5の油温計にオレンジ針を取り付ける。


外すときに測った寸法の位置に針を押し込む。


しっかりと押し込んだら、ストッパーピンを乗り越える。


枠を元に戻す。


押し込むだけだ。


これで油温計部は完成。(≧▽≦)b


タコメーターのパネルを元通りに貼り付ける。


2箇所の位置決めピンがあるので位置はずれない。


しっかりと押えて貼り付けておく。


ストッパーピンを取り付ける。


奥までしっかりと差込む。


針をスプラインに合わせて差し込む。


差し込む位置はストッパーピンの手前側。


根元までしっかりと押し込む。


外すときに測ったピンからの寸法に合わせて微調整する。


ストッパーピンを乗り越えれば完成。


タコメーターが完成。(≧▽≦)b


本体にセットする。


これでメーター部が完成した。

【フードの分解掃除】

B12のフードの透明パネルが曇っている。 小さなツブツブが内面に飛んでいた。それを拭き取ったのだが綺麗に拭けていなかった。


メーターの穴からでは綺麗に拭けない。


ちなみにこのツブツブ(粉?)は、フード内面に塗ってある塗装のようだ。


剥がれ落ちているのだろうか?



綺麗に拭き取るためにはクリアパネルを外す必要がある。


プラスチックが劣化して脆くなっているので暖めて軟らかくする。


ダンボールに入れて、ファンヒーターで暖める。


しばらく温めてから、ドライバーで隙間をコジていく。


ピシッピシッと音を立てて外れていく。


ここで無理をすると割れてしまうので慎重にコジていく。


無理をせず暖めながらゆっくりと全周を外していく。


何とか割らずに外すことが出来た。


パネル側。


ミミの部分が少し割れてしまった。


でもここは表から見えないところなので問題ない。


フード側の溝を掃除する。


割れた破片を綺麗に取り除く。


パネルの汚れを綺麗に拭き取る。


また曇るだろうから外せるようにする。


上側はメーター取付部を使ってネジでパネルを押さえつける。


パネル側はズレ止めのため、半田こてで穴を加工する。


ドリルなどではパネルが割れる恐れがあるので半田こてを使う。


下側はパネルを押える程度にしておく。


でも良く見ると、一箇所ひびが入っていた。(T_T)

おまけに傷も付いてしまった。


ま〜 替えのパネルがあるので、気になったら替えよう。(~o~;


なんにせよ、ついにスペシャルメーターが完成した。\(*^〇^*)/

その3(取付編)へつづく。


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