【はじめに】
前回の調査の結果、M5のメーターがそのまま使えることが判明した。
M5メーター、B12メーター、B10メーターの3つを使っての贅沢なスペシャルなメーターの製作を紹介しよう。
【B11スペシャルメーターの製作】
まずは、どのように作っていくかを考えてみる。
前回、B12メーターを外したので、これで3個揃った。(^.^)b
左上:B12メーター
右上:B10メーター
下:M5メーター
メーター裏側。
右上は、B10メーター。
パネルが白なので転用は出来ない。
B12とB10ではフードの色が違っている。
B10が茶色っぽい。
M5とB12のメーターは同じグレーパネルである。
メーターの分解に取り掛かる。
6本のフードの固定ネジを取り外す。
裏の色は違ってもばらし方は同じ。
表面のリセットボタンを抜き取る。
フードを取り外す。
2つのアルピナの針の色が微妙に違っている。(~.~;
3つのメーターを見比べてみる。
B12。
スピードメーター:320km/h
タコメーター:7000rpm(レッドゾーン5800rpm)
燃料計:100L
燃費計
水温計
パネル:艶あり
針:オレンジ
M5。
スピードメーター:300km/h
タコメーター:8000rpm(レッドゾーン7000rpm)
燃料計:90L
油温計
水温計
パネル:艶なし
針:赤
B10。
スピードメーター:280km/h
タコメーター:7000rpm(レッドゾーン6200rpm)
燃料計:80L
燃費計
水温計
パネル:艶なし
針:オレンジ
色々と考えた末、下記のようなメーターにすることにした。( ̄ー ̄)
B11スペシャルメーター仕様。
本体は、M5を使用。 ←油温計のため。
フードは、B12を使用。 ←アルピナのため。
スピードメーターは、M5の300km/h。 ←パネル統一のため。
タコメーターは、M5の8000rpm(レッドゾーン7000rpm)。 ←M5本体使用のため。
油温計を新設。 ←燃費計を、M5の油温計に換える。
燃料計は、M5の90L。 ←ノーマルにあわせるため。
水温計は、M5を使用。 ←パネル統一のため。
針は、B12のオレンジを使用。 ←アルピナのため。
まずは、簡単な針の交換だけで済むところから始める。
M5メーターの燃料計。
パネルの保護の為、厚紙を敷く。
フォークを針の下にあてがう。
テコの原理でフォークを下げると針が抜ける。
針の芯の部分が残って針だけが取れる。
この芯にはスプラインが切ってあるので元通りに出来る。
あまり何度もやるとグスグスになるので、何回も出来ない。
スピードメーターも同じ要領で。
タコメーターも。
最後に水温計。
油温計以外全て外れた。
同じくB12メーターも針を外す。
こちらも全て外れた。
針の比較。
B12のオレンジは色合いが微妙に違っている。
このスプラインの位置を合わせて差し込む。
無理に差し込まずにスプラインが合うところで押し込む。
ズレが出る場合は針をストップ位置まで回して、其処からさらに回して調整する。
微妙な力加減が必要である。
スピードメーターと水温計も同じ要領で取り付ける。
油温計の針を換えるためタコメーターを分解する。
タコメーター本体を取り出す。
B12のタコメーターも取り出す。
タコメーターの裏側。
それぞれのコイル部が分かる。
M5タコメーターのコイル部分。
品番 91218006 となっている。
B12タコメーターのコイル部分。
M5と同じ品番である。
よって、そのまま使用が可能である。
DMEからの信号は6気筒で同じなので、基盤によってフルスケール値を設定してあるようだ。
M5のタコメーターのパネルを剥がし取る。
その前にストッパーのピンを外す必要がある。
傷が付かないようにプラスチックの付いたプライヤーで挟む。
かなり固いので慎重に抜き取る。
パネルの間にヘラ状のものを差し込んで少しづ捲っていく。
油温計部分の黒いプラスチック枠を外す。
2箇所で差込になっているので、その爪を押して抜き取る。
枠が取り外せた。
この部分の針は、他とは違い固いので裏側にストッパーをセットする。
ストッパーと言ってもただのフォークである。(爆)
油温計の針を抜き取る。
B12のタコメーターも同じ要領でばらす。
燃費計の針を抜き取る。
抜き取った燃費計の針。
先と根元でグラデーションになっている。
先は紫外線による焼けで薄くなっている。
元の色は少し濃いオレンジだったみたいだ。<(^◇^;)>
M5の油温計にオレンジ針を取り付ける。
外すときに測った寸法の位置に針を押し込む。
しっかりと押し込んだら、ストッパーピンを乗り越える。
枠を元に戻す。
押し込むだけだ。
これで油温計部は完成。(≧▽≦)b
タコメーターのパネルを元通りに貼り付ける。
2箇所の位置決めピンがあるので位置はずれない。
しっかりと押えて貼り付けておく。
ストッパーピンを取り付ける。
奥までしっかりと差込む。
針をスプラインに合わせて差し込む。
差し込む位置はストッパーピンの手前側。
根元までしっかりと押し込む。
外すときに測ったピンからの寸法に合わせて微調整する。
ストッパーピンを乗り越えれば完成。
タコメーターが完成。(≧▽≦)b
本体にセットする。
これでメーター部が完成した。
【フードの分解掃除】
B12のフードの透明パネルが曇っている。 小さなツブツブが内面に飛んでいた。それを拭き取ったのだが綺麗に拭けていなかった。
メーターの穴からでは綺麗に拭けない。
ちなみにこのツブツブ(粉?)は、フード内面に塗ってある塗装のようだ。
剥がれ落ちているのだろうか?
綺麗に拭き取るためにはクリアパネルを外す必要がある。
プラスチックが劣化して脆くなっているので暖めて軟らかくする。
ダンボールに入れて、ファンヒーターで暖める。
しばらく温めてから、ドライバーで隙間をコジていく。
ピシッピシッと音を立てて外れていく。
ここで無理をすると割れてしまうので慎重にコジていく。
無理をせず暖めながらゆっくりと全周を外していく。
何とか割らずに外すことが出来た。
パネル側。
ミミの部分が少し割れてしまった。
でもここは表から見えないところなので問題ない。
フード側の溝を掃除する。
割れた破片を綺麗に取り除く。
パネルの汚れを綺麗に拭き取る。
また曇るだろうから外せるようにする。
上側はメーター取付部を使ってネジでパネルを押さえつける。
パネル側はズレ止めのため、半田こてで穴を加工する。
ドリルなどではパネルが割れる恐れがあるので半田こてを使う。
下側はパネルを押える程度にしておく。
でも良く見ると、一箇所ひびが入っていた。(T_T)
おまけに傷も付いてしまった。
ま〜 替えのパネルがあるので、気になったら替えよう。(~o~;
なんにせよ、ついにスペシャルメーターが完成した。\(*^〇^*)/
その3(取付編)へつづく。