【はじめに】
DOPさんから譲り受けたものの中にクラッチの油圧装置一式もあった。その中のシリンダー関係はオーバーホールが必要とのことだった。
MT化する前の下準備として、リペアキットを購入し、オーバーホールすることにした。
【油圧シリンダーのオーバーホール】2011年9月4日作業。
クラッチマスターシリンダーとレリーズシリンダーである。
まずは、レリーズシリンダーから分解。
シリンダー前の押さえリングを外す。
リングを押し込んでいるだけなのでドライバーでこじると外れる。
ピストンとスプリングを取り出す。
これで、全部品である。
続いて、マスターシリンダーの分解。
ダストブーツを抜き取る。
その中を見るとC型止め輪があるので外す。
するとピストン一式が出てくる。
これが部品全て。
こちらにスプリングは入っていない。
各部品をパーツクリーナーで綺麗に掃除する。
購入したリペアキットでガスケット類を交換する。
レリーズシリンダーが2つあるのは、上がφ22で標準のもの。
下がφ20で、踏力は増えるがストロークは短くなるものだ。
(DOPさんがおまけで付けてくれた。)
まずは、マスターシリンダーから組立。
リペアキットは、この部品一式で供給されるので簡単だ。
組立時にはブレーキフルードを塗布して作業する。
ガスケットが返らないように注意しながら奥まで挿入する。
ワッシャーを入れて、止め輪で固定する。
最後にダストブーツを被せる。
マスターシリンダーの完成。
中央のプラスチックのノズルも新品に取り換えておいた。
次は、レリーズシリンダーの組立。
スプリングを入れる。
ピストンをスプリングに入れてセット。
ピストンのガスケットを見ながら入るまで入れる。
ロッドに蛇腹をセットする。
蛇腹からロッドの先端を出す。
リペアキット内にあるリングをセットして固定する。
ピストンを押し込みながらロッドを入れる。
押さえリングを本体にセットする。
丁度良いサイズのソケットを使ってハンマーで軽く打ち込む。
これでどちらもオーバーホールが完了。
後は取り付けを待つばかりだ。
とりあえずレリーズシリンダーはφ22を使ってみる。MTに慣れたらφ20を試してみたいと思う。
その3へ続く。