【はじめに】
いよいよ今回のメイン、マニュアルミッションの搭載だ。 これにて、長かったMT化はやっと完結です。
【マニュアルミッション搭載】2012年5月4〜5日作業。
ミッションを搭載部下に移動する。
このとき、クラッチとインプットシャフトのスプラインの位置を合わせておく。
ミッションジャッキを徐々に上げていく。
近くまで来たらエンジンとミッションの角度を合わせる。
徐々に上げてインプットシャフトをクラッチに挿入する。
後ろ側で左右に揺らしながら押し込む。
ここまで入ればスプラインは合っている。
入らない場合、エンジンとの角度を再度確認する。
最後パイロットベアリング分を押し込めばドッキング成功。
ミッション取り付けボルトを上から取り付ける。
ボルトを全て入れて、ジャッキを外し全てのボルトを規定トルクで締め付ける。
バックライトスイッチの配線を繋ぐ。
配線の中間をクリップで固定する。
【シフト周りの組立】
マニュアルシフト周りを組み立てる。
可動部にはしっかりとグリースを塗っておく。
シフトアームにベアリングスリーブを入れる。
スリーブにグリースを塗って挿入する。
ゴム製なので簡単に入る。
シフトアームべアリングを取り付ける。
シフトレバーにUベローズをセットする。
このレバーはE36 M3用のものでショートストロークになっている。
車体に取り付ける。
溝の部分にはまるようにする。
室内からも確認する。
シフトアームをベアリングに挿入する。
ミッション側はピンを入れる。
ピンの抜け止めでミッション側にパチンとはめる。
シフトアームにシフトレバーを入れる。
シフトアームベアリングがパチンとはまるまで押し込む。
押してみて抜けないのを確認する。
シフトロッドを取り付ける。
この部分の寸法が心配だったが、バッチリだった。(^o^)b
ミッション側は黄色いワッシャーを両端に入れてロックワッシャーで固定する。
シフトレバー側はワッシャーが不要なのでそのままロックワッシャーで固定する。
最後にブーツをシフトアームに被せる。
【プロペラシャフトの取り付け】
ジョイントディスクを用意する。
プロペラシャフトを取り付ける。
デフ側から取り付ける。
スタビが邪魔で入りにくい。
ジョイントディスクをミッション側に取り付けて、プロペラシャフトを挿入する。
センターベアリングを固定する。
センターベアリングを6mmほどフロント側へずらして固定する。
ミッション側を締め付ける。
デフ側のフランジを締め付ける。
【ミッションマウントの取り付け】
プロペラシャフトが点いたので、ミッションマウントを取り付ける。
一箇所だけナットが無い場所になってしまった。
なので、後から入れられるようなナットを作った。
先端を持ってボルトをねじ込む。
板の部分が回り止めになってしっかりと締められる。
ボルトを締め付ける。
マウントゴムとミッションを固定する。
【レリーズシリンダーの取り付け他】
一度ミッションから外して、冶具にセットして、パイプを取り付ける。
ミッションに取り付けて、ステンレスメッシュホースを繋ぐ。
油温測定用のセンダーにカップラーを繋ぐ。
ちなみにこのセンダーはM5メーターの油温計に繋がっている。
マニュアルミッションの搭載完了。
左側。
右側。
後ろ側。
【油圧配管のエア抜き】
レリーズシリンダーに配管が繋がったので経路にフルードを充填する。
まず、入口側のホースをつなぐ為、タンク内のフルードを吸い取る。
横のノズルよりもフルード面を下げる。
周りをウエスで養生する。
ノズルの先端をカッターでカットする。
このとき少しフルードが出てくるので注意する。
ホースの長さを調節してノズルに差し込む。
奥までしっかりと差し込んでおく。
ブリーダーにフルードを入れて少し加圧する。
レシーズシリンダーのエア抜きを開けてフルードが出てくるまで待つ。
フルードが出てきたらエア抜きを締める。
圧力を感じるまでひたすらペダルをポンピングする。
ある程度感覚がでたらエア抜きをする。
これを数回繰り返す。
ある程度踏み応えが出たら、踏み込んだ状態をキープする。
このままでエア抜きをする。
これも数回繰り返す。
十分に踏み応えがあって、クラッチが切れていればOK。
リザーバータンクのフルード量を調節して終了。
配管のジョイント部の漏れを確認する。
【マフラーの取り付け】
作業が終わったのでマフラーを元に戻す。
遮熱板を取り付ける。
触媒を取り付ける。
センターパイプを取り付ける。
ミッション後ろのサポートは合わないため、後日製作して取り付け予定。
これにて下回りは完成した。
【センターコンソール周りの取り付け】
残すは室内の仕舞い。
新しいセンターコンソールをセットする。
色んな配線があって付け難い。
新しくスイッチの場所が出来たので整理しながら付けていく。
オートマの配線は長くコントローラーまで繋がっているので外せない。
カットしても良いが、念のためこの部分にしまっておく。
シフトの邪魔にならないようにトグロ状に納める。
オーディオメーターを取り付ける。
エアコンコントロールパネルを取り付ける。
コンソールウッドパネルを取り付ける。
シフトブーツをつける。
パチンとはめ込むだけ。
これには後日、アルピナステッチを入れる予定。
アルピナシフトノブを根元までしっかりと押し込む。
マニュアルシフトの完成。
ウッドパネルとノブがマッチしている。
パネルは艶ありのものが欲しかったが既に生産中止だった。
見事にニョッキっと生えた。(笑)
やはりアルピナにはこのシフトノブが似合う。
これで室内も完成した。
無事にエンジン始動出来た。またトランスプログラムエラーも出てこない。
クラッチも問題なく切れている。リフト上にて走行テストする。1速から順に入れてみる。問題なしだ。少しギヤ音が気になるが。
【おまけ】
完成後のチェックで不具合が見つかった。
シフトレンジ表示は消えているが、モード表示が残ってしまった。(~o~;
色んなところのコネクターを外してみたが消えてくれない。
仕方が無いので最終手段に出る。
メーターを取り外す。
メーターを分解する。
液晶表示部を取り出す。
枠の爪を起こしていく。
内部を取り出す。
ここが先ほどの表示される部分だ。
液晶の片側のパターン部分を紙で絶縁してしまう。
これで液晶に電気が流れないので表示されない。(^o^)b
表示部を元に戻す。
表示が出ないか確認する。
バッチリだ。d(^.^o)
確認できたのでバックライト用LEDを抜いておく。
これで、元に戻せば一件落着。
【試運転】
とりあえず家の周りを一周してみる。 まず一速、トルクが有るので始めてなのにエンストしないで発進できた。
あっと言う間に5000rpm、3000rpmからの伸びはさすがだ。すかさず2速にシフトアップ。 ん、ギヤの入りが少し渋いか?
2速でもすぐに5000rpm、3速へシフトアップ。あっという間にスピードが・・・・ 危ない危ない(~o~;
そして4速へ。さすがに5速は使えない。(爆)
さすがはM30エンジンだ、トルクが太くて乗りやすい。3速からでも余裕で発進出来る。
窓を開けて乗るとギヤの音が聞こえるが、室内では殆ど聞こえない。
カウンターシャフトを変えてギヤの当たりが変わっている為か、しばらく様子をみ無いといけない。
総評としては、特に問題は無かった。
この後、国吉先生が来てくださり、お乗り頂いた。
何故か2人でニヤニヤ。(^o^)
ミッションの音が気になっていたが、「こんなもんっす」と言って頂いて安心した。
これで、MT化は完了。 全く別の車に生まれ変わった。 改めてオートマのパワーロスを実感した。
とても軽くて車重を感じさせない。 MTに換装された方が口々に仰るが、とても運転が楽しくなった。(^o^)b
ただ、左足を鍛えないと・・・・・(~o~;