【はじめに】
MT化してしばらく運転してみたが、少しローギヤー化してしまいATのときよりも回転数が上がってしまった。
特に不具合は無いのだが、折角MT化したのに燃費が悪くなってしまっている。
そこで、ファイナルを変更してATのころのギヤ比に戻すことにした。
ただ、B11はラージサイズデフが付いていて、国内には殆ど出回っていない。しかも違うファイナルとなると皆無だ。
色々と検討した結果、現在の3.73から下のギヤ比を探してみることにした。ちなみに735のMTの標準は3.45である。
e−bayで探すと3.64、3.45、3.38、3.23が見つかった。でも輸入となるとデフごとになるので送料が幾らほど掛るか分からない。
しかも一か八かの本番テストになってしまい駄目な場合もう一度手配することになって手間が増えてしまう。
そこで、唯一国内で調達可能な3.15でテストしてみることにした。
B12にお乗りのTKさんに相談したら予備をお持ちとのことで譲っていただけることになった。
【ファイナルを3.73から3.15に変更】
ATの頃の速度と回転数の関係。
オーバードライブ時、2000rpmで100km/hだった。
画像は2500rpmで120km/hのとき。
ギヤ比とファイナルで速度を計算してみた。
上の画像では速度計の誤差が+10kmほどあった。
なので、2500rpmで111.3km/hとほぼ合っている。
実際の数値。(2000rpm)
1速 20km/h
2速 45km/h
3速 70km/h
4速 100km/h
MT化後の速度と回転数の関係。
5速2500rpmで100km/hになっている。
MTのギヤ比と同じファイナルでの計算表。
5速2500rpmで100.3km/hとバッチリ合っている。
実際の数値。(2000rpm)
1速 12km/h
2速 25km/h
3速 45km/h
4速 60km/h
5速 80km/h
送っていただいたデフ。
少し汚れていたので綺麗に掃除する。
序でに艶消しブラックで塗装。
テストなので、ここまでする必要はないのだが。(~o~;
間違いなく3.15である。
早速交換作業に入る。
プロペラシャフトとデフを切り離す。
ドライブシャフトとデフを切り離す。
ドライブシャフトを邪魔にならない位置へ。
左右。
デフマウントボルトの取外し。
3箇所。
まず、リア側から下げる。
リア側がシャーシをかわしたらインプットフランジを抜き取る。
ジャッキを降ろせばデフの取外し終了。
外したデフを確認。
S3.73のプレートが付いている。
3.15のデフの取り付け。
取外しの逆の手順。
デフマウントを規定のトルクで締付。
インプットフランジの取り付け。
ドライブシャフトの取り付け。
取り付け終了。
デフ丸ごとの交換なら小1時間ほどの作業である。
ファイナルを3.15にした場合の計算表。
5速2000rpmで95km/hとATのときに近づいた。
実際の数値。(2000rpm)
1速 20km/h
2速 35km/h
3速 60km/h
4速 80km/h
5速 100km/h
実際に運転しての速度と回転数の関係。
5速2000rpmでバッチリ100km/hになった。(^o^)b
運転してみての感想は、かなり運転しやすくなった。各ギヤとスピードの関係がうまくつ吊り合っているみたいだ。
しかし、高速クルージング性は良くなった反面、加速性が悪くなった。また、エンジンブレーキの利きも悪くなってしまった。
元々750辺りの高速リムジンのギヤ比なので当然なのだが。
これを踏まえて、もう少し加速性と高速性を両立できるギヤ比が分かってきた。
735のMT仕様の純正ミッションはゲトラグ260/6で、ファイナル3.45の組み合わせだ。
260/6は280/5と比べるとギヤ比が少し違っている。
1、2,3速のギヤ比が少し高くなっている。
ファイナル3.45ではまだATよりもローギヤである。
ファイナルを3.15にして計算してみる。
ファイナル3.15でも十分な加速性がある。
4、5速は280と同じギヤ比なので高速性もある。
この表のようにミッションがゲトラグ260/6ならファイナル3.15がベストと言うことになる。
今のゲトラグ280/5のままだとすると、ファイナル3.38がもっともATの頃に近い感じになる。
ファイナルを3.38にした場合の計算表。
このファイナルが一番ATに近い。
ゲトラグの260/6を手に入れるか、ファイナル3.38のデフを手に入れるかのどちらか・・・・・(−−;