【はじめに】
今までに3回ほどシートを交換している。(笑) 最初はベーシックシートだったのでホールドなんてものは全く無かった。
最初はE30のアルピナ純正のレカロに換えた。 その後、本革のスポーツシートが手に入ったのでまたまた交換した。
スポーツシートはそこそこホールドもあって特に不満は無かった。( ̄▽ ̄;
でも、オフでお会いした方のシートに座らせて頂く度に、バケットは良いな〜と思っていた。
なかなかアルピナの雰囲気に合うタイプのものが無かった。 もちろん合うのは革製のもの、アルピナストライプは絶対に欲しい。
そんなもの当然無いので作るしかない。 某オークションでハーフレザーのセミバケットが目に止まり、考えた末ポチることにした。
【セミバケットシートの準備】
レカロSR−3。
ハーフレザータイプ。
ヘタリや破れの無い綺麗なものだ。
アルピナストライプはどうするか。
よく考えたら、電動化して外したリアシートがあった。(笑)
このレザーを使って作ることにする。
止め金を外す。
生地を剥がす。
中央部分も止まっていたが無理やりはぐる。
次は背もたれ部分。
レザーを止めてある爪を起こす。
レザーを剥ぎ取る。
不要な部分をハサミで切り取って1基分にする。
もちろん左側を使う。
製作用に座面と背もたれ部分を新たに購入。
今付いているのは綺麗なので予備とする。
流石に張り替えは難しいので、シルキーシックスのこだわり親父さんにお願いした。( ̄▽ ̄;
張替えが終わるまでにその他の準備を進めておく。
現在のシートの高さ測定。
お尻部分は13cm。
太もも部分は2cm。
基準が必要なので、差し金で床から測定した。
シートの取替え。
レカロ純正シートレール。
オークションで中古を逃してしまったので新品購入。( ̄ェ ̄;
レカロシートレールを使って寸法測定。
お尻部分は7cm。( ̄ェ ̄;
高いやん。
高さ調節ネジは一番上にしてあるので、あと2.6cmは下がる。
それでも9.6cm。
なぜ、純正より高い設定なの?( ̄ェ ̄;
太もも部分はほぼ同じ1.5cm。
仕方が無いのでBMW純正シートレールを使って作ることにする。
手動式のシートレール。
必要な部品を製作する。
レールに仮溶接する。
位置が決まれば、しっかりと溶接する。
中の板は不要なので外しておく。
リベットで止まっているだけなので簡単に外れる。
シート側のベースも作って出来上がり。
これでかなりのローポジション化になる。
塗装して仕上げる。
艶ありの黒に塗った。
【セミバケットシートの組立】
張り替えに出していたシートが仕上がって戻ってきたので取替えをする。
作業しやすいように上下に分割しておく。
座面裏側。
後側のフックを外す。
前側のフックを外す。
中央部分のCクリップ。
ペンチで広げて外す。
これで座面の中央部分が外れる。
出来上がったものと比較。
Cクリップを同じ位置に移し換える。
後側フックの固定。
前側フックの固定。
Cクリップを通してペンチで締める。
座面部分の出来上がり。
座面にベースの取り付け。
座面にネジ6本で固定する。
以前と同じ位置にする為にカラーを挟んで固定する。
レールに合わせてみた。
うん、良い感じだ。(^ム^)
背もたれ側の交換。
下側のフックを外す。
上側は3箇所の爪に引っ掛けてある。
爪から抜き取る。
上側はこれだけで止まっている。
中央部分にはCクリップが3箇所付いている。
ペンチで広げて外す。
これで背もたれの中央部分が外れた。
仕上がったものとの比較。
Cクリップを同じ場所に移し換える。
最初にCクリップの固定。
上側は爪に引っ掛ける。
下側フックの固定。
背もたれ部の完成。
座面と背もたれをドッキングする。
背もたれ側の金具を少し広げてピンにはめる。
ピンを固定クリップで止める。
サイドのカバーを付ける。
ピンが3箇所あるが全て折れているので役に立たない。
でも2箇所に爪があるのでなんとか固定できる。
ダイアルを付けて組立終了。
レザーの質が違うので色合いが合っていない。( ̄▽ ̄;
でも、思ったより綺麗に出来たと思う。
【セミバケットシートの取り付け】
シートが出来たので取り換える。
今付いているシートは電動なので外すのも面倒だ。
後ろのパネルを外す。
ヘッドレストのモーターとヒーターの配線を取り出す。
背もたれに付いている配線一式。
背もたれ下側にあるレバーを下げる。
下げながら全体を上に引張ると外れる。
座面を上に上げる。
シートベルトキャッチを外す。
シートベルトも外す。
レールの固定ネジを外す。
シートを元の位置に戻してから、カップラ類を抜き取る。
外したカップラ類は邪魔なので、カーペット下に隠しておく。
ローポジレールを取り付ける。
さすが純正だけ合ってバッチリ。( ̄▽ ̄;
レールの固定。
シートベルトキャッチの取り付け。
これが純正を使う利点の一つ。
シートベルトの固定。
これでレールの準備は出来た。
シートのセッティング。
調整穴は一番上にして固定。
この位置で前と同じ寸法になる計算だ。
計算どおり出来ているか測定する。
お尻部分は12.5cm。
太もも部分は少し下げたかったので3.5cm。
これでほぼ前と同じ位置に出来た。
まだ調整代は残っていて、座面下のカラーを外せば1cm。
ベースの穴を下に変えれば、1.5cm。
合わせて2.5cmの下げ代がある。
後は実際に運転してみて調節する。
シートの前後は、マット上のカラビナを引張って行う。
レバーを発注しているが、まだ届いてないので仮だ。( ̄▽ ̄;
シートのデザインは異なるものの、見事に調和している。(^ム^)
多少乗り降りに支障はあるがホールド感は抜群。
後ろから見ると色の違いが良く分かる?
思ったよりうまく出来てとても満足だ。
一度決めたら動かすことは無いので、電動はなくても問題ない。
ただ、シートヒーターが無くなったのは困る。
後付のヒーターを付けるしかないかな。( ̄▽ ̄;
実際に運転してみて姿勢の安定度は申し分ない、それでいて窮屈なことはまったく無いのである。
体がブレないと車の挙動が良く分かる。 しかも安定しているので疲れない。(^o^)b