【はじめに】
E32のパーツは無いに等しい。 タワーバーもその一つである。無い訳ではない海外ならあるのは分かっている。
現に私も2つ持っている。(笑) ただ好みの形ではないので付けていない。
無論それすら国内では殆ど流通していない。 そこで比較的入手しやすいE34用を加工して付けている。
ちょっと前に、オリジナルタワーバーを作っておられるシルキー6のこだわり親父さんからタワーバー用のダンパーを頂いた。
なかなか評判の良い物なのでこのダンパーを使ってB11オリジナルタワーバーを作ることにした。
【ダンパー付きタワーバーの製作】
現在は、E34 M5用を加工して付けている。
E34とE32では車幅が違う為、ストラットマウントも幅が違っている。
E34が1100mm、E32は1150mmだ。
M5のバーの部分だけを使い、マウント部を製作し付けている。
今回はバーを外してこのマウントを使って作ることにした。
ただ、M5のバーに合わせて作っているので角度が逆になっている。
そこで、左右のマウントを入替えて使うことにする。
まずは、真っ直ぐな棒を使って位置を確認する。
エンジン上部のインマニとエアフロに干渉しない位置。
スロットル関係にも干渉しない位置。
なおかつ出来るだけ低くい位置が理想だ。
と言うことでこの位置がベストとなった。
位置が決まったらダンボールを使って型を取る。
干渉するものが無いか確認しながら作る。
ダンパーを付けるので、出来るだけ曲がりを少なくした。
大体の形が決まったので、パーツを製作していく。
パイプを曲げるのは難しいので、市販の曲げパイプを購入した。
材質:ステンレス
外径:φ32mm
曲げ角度:10°
長さ:500mm。
他の部分はステンレス丸棒から削り出して製作する。
ダンパーを付ける部分のねじ切り。
M18×ピッチ1.5の右ねじ、左ねじを加工。
マウント側のボス。
必要なパーツはこれだけ。
このパイプはバフ仕上げしてあるので、傷を付けない様に養生する。
パイプを図面の寸法にカットする為マーキングする。
マーキングに沿ってカットする。
ダンパー取り付け部の仮止め。
ダンパーの取り付け。
車体に乗せて位置合わせをする。
実際の位置になる様に微調整する。
位置が決まったらマーキングをする。
本来は固定用のボスが付くが、その前にボルトが入る穴を明けて確認する。
マーキングに合わせて穴あけ。
ボルトをセットしてさらに微調整する。
ボルトに対して穴が少しズレている。
これも考慮しておく。
この位置にボスが付くように加工する。
先程の穴を基準にしてフライスでアール加工。
バリを取って滑らかにする。
もう一度車体に取り付けて確認する。
隙間もなくピッタリと収まっている。
これなら車体上で仮止めしなくても単品で溶接できる。
全体にはこんな感じ。
わりとスッキリとまとまっている。
ダンパーのお陰で左右の調節が出来るので作り易かった。
各部のクリアランスも問題ない。(^o^)b
ボンネットも問題なく閉まるのを確認。
ボスの仮止めと本溶接。
ボス側。
ダンパー側。
バフ仕上げを行う。
まずは、白棒から。
白棒は荒磨き、これでも艶はでる。
左が研磨後。
パイプ部分の最初の仕上げ状態。
バフ仕上げするとこうなる。
最終バフ仕上げ。
艶出しに青棒を使用。
青棒は仕上げ磨き用。
バフ仕上げ終了。
傷が付かないように保護シートで養生。
ダンパーねじ込み。
バーの完成。
車体に取り付け。
今付いているタワーバーの取り外し。
マウントを再塗装。
バーの仮止め。
位置と干渉のチェック。
点火コイルにギリギリだ。
コードにゴムキャップがあるので問題ないが、修正する。
エアーダクト撤去。
キャップとコードの取り外し。
コイルを外して延長金具の取り付け。
車体に取り付け。
十分な隙間が確保できた。
スロットル部分の干渉。
スロットルのレバーがギリギリだ。
レバーを外して加工する。
不要な部分でかつ当たるところをカットする。
角をアールに仕上げて取り付け。
レバーを戻して干渉チェック。
まだ僅かに当たるのでもう一度カット。
これで、十分な隙間が出来た。
ストラットネジの本締め。
ダンパーの張り調節。
どれ位張ればいいか分からない。( ̄▽ ̄;
とりあえず適当に〜(笑)
マウントネジの本締め。
取り付け終了。
養生テープを剥がす。
完璧な仕上がりだ。( ̄▽ ̄;
やっと念願だったダンパー付きタワーバーが出来上がった。
果たして、ダンパーの効果の程は?
元々剛性の良い7シリーズなのでどこまで効果が期待できるかは未知数だ。 じっくり検証してみたい。(笑)