2010年7月18〜19日 駆動系オイルの交換


【はじめに】

ガレージに2柱リフトが付いて始めての本格メンテである。

いつもは、知り合いの車屋にお願いしていたのだが、リフトが付いたお陰でDIYが可能になった。

とりあえず手始めに、オイル交換をすることにした。 前回の交換からかなりの距離を走っているので早く交換したかった。



【オートマオイルの交換】

車の下回りでの作業になる駆動系のオイルの交換をする。まず、オートマオイルの交換から始める。


今回交換するオイル。


オートマオイル WAKO’S ATF HYPER S。

エンジンオイル Valvoline MAX GUARD XP 5W−40。

デフオイル    Castrol SAF−XJ 75W−140。


リフトの準備をする。


車を入れてジャッキポイントにアームをセット。


リフトアップし安全装置をセットする。


オートマオイルの抜き取りをする。


ここがドレンプラグ。


HEXの5mmを使って緩める。


このドレンからはオイルパンの分、約3Lほどが出てくる。


オイルが出たら、エンジンを少しだけ回してシフトを各ポジションに動かす。

そうすることによって回路内に残っているオイルを出し切る。

あまり長く回すとオートマに影響が出るので程ほどに。


オイルパンに付いているゲージのパイプを外す。


このオートマはオイルパンの止め方が特殊で6個の金具で押えてある。


オイルパンを手で押えて6個の金具を外し、残りのATFをこぼさないように外す。


オートマの機械が姿を現す。

まだATFが垂れてくるのでオイル受けは必要。


左の四角い黒い物がフィルターだ。


外したオイルパン。


特にスラッジ等の汚れはなさそうだ。

2箇所の丸の中にあるのが磁石である。


右側の磁石。

鉄粉はあまり付いていない。


左側の磁石。

大きさが倍ほどになっている。

全て鉄粉である。


磁石を掃除する。


オイルパンも綺麗にしておく。

今回の作業のついでに漏れ漏れなATFクーラーの配管も取り替える。


アンダーカバーを外す。


ここが洩れの場所。


(~o~;


配管のオートマ側のジョイントを外す。


クーラーからの戻りライン。


もう1本の配管を外す。


こちらはクーラーへ行きライン。


ここで、フィルターを外すのを忘れていたを思い出した。(~o~;


フィルターを外した状態。


左側の丸いところからATFを吸い込む。


配管に戻って、クーラー側のジョイントを外す。


入り側。


出側も外す。


知恵の輪状態でゆっくり引き抜く。


まだ、配管内にATFが残っているのでこぼさないように注意する。


外れた配管と新しい配管。

札の付いているほうが新品。


外した方は、ホースの部分が軽く回る状態だった。

もう一つ、ついでにすることがある。外付けATFフィルターの取り付けである。


とある方は、配管のホースの部分を切って挿入しているみたいだ。


人と同じことが嫌いな小僧は、配管の途中に付けることにする。


一旦取り付けて、位置を決めたらカットする。


カットしたらペーパーでパイプの塗装を落とす。


こんな感じでセットする。

使用するフィルターは、ジャビス社のマグネフィンATフィルターである。


このフィルターに関しては、こちらのサイトが分かりやすい。


配管の交換の為のその他の部品。


O−リングとクリップ。


新しい配管を取り付ける。


下を見るとこんな感じで取り付く。


この位置が取替えなどの作業がしやすい。


オートマオイル交換時の取替え部品。


オイルパンガスケット。
オイルフィルター。
ドレンプラグガスケット


フィルターの新旧比較。


フィルター内にスラッジなどの異物は見られなかった。

表面が黒く汚れている程度。


フィルター下側。


このフィルターは金属のメッシュが入っているだけのものである。

綺麗に掃除すれば再利用可能だ。


新しいフィルターの取り付け。


パッキンの当たるところをペーパータオルなどの繊維が残らないもので掃除します。


オイルパンを取り付けます。


このオイルパンはこんな金具で押えるようにして付いています。


ゲージのパイプを取り付け。


以上の工程で抜けたATFの量です。

約3.7L。(含む、配管+クーラー分)


ATFの新旧比較。


右が新油で綺麗なピンク色。

左の方は、H19年3月交換の18800km走行後のATF。


新しいATFを入れる準備をする。


今回は循環式の交換方法をすることにした。


まず、抜けた量と同じ量の新しいATFを充填する。


ゲージの部分から漏斗を使って入れる。

入ったらエンジンを掛けてATFを回路内に行き渡らせる。


クーラー配管の途中(外付けフィルター部)に循環ホースをセット。

クーラー側に補充タンクを設置。

−−−−−−−−−
この方法は失敗だった。

補充用タンクからATFを吸い込んでくれると思っていたが全然吸わなかった。

そこで急遽方法を変更、手で補充することにした。


オートマ側にドレンタンクを設置。


ホースの途中には流量調節用のバルブを取り付け。


準備が出来たらエンジンを掛けてバルブを調節してゆっくり排出するように調節。


あまり早いと入れるほうが追いつかない。


ドレンの出る量にあわせてゲージ部からATFを手で補充。


4Lのオイル受けが一杯になったらエンジンを止めてATFの廃棄と補充をする。


この工程をATFが綺麗になるまで繰り返す。


今回は2回ほどで新油に近い色になった。


徐々にピンクになっていくのが分かる。


何回も繰り返せば綺麗になるが無駄なATFが増えるので妥協も必要である。


入れ替えが終わったので循環ホースを外してフィルターをセットする。


継ぎ手をしっかりと締める。


外付けフィルター設置完了。


動かないようにタイラップで固定する。


上から見た状態。

補充方法の失敗は、ATFのポンプが吸い込んでくれると誤解していたことによる。
ポンプからの吐出による圧力でクーラーに周りオートマへ帰っているだけであった。

当然押してくれるものが無いので、補充できなかった。補充タンク側を空気などで加圧してやれば補充は可能だと思われる。

でも、補充と排出のバランスが難しいので、手入れの方が確実である。

ATFのレベルについては、走行してATFの温度を上げないとダメなので後ほど確認する。


【デフオイルの交換】

続いては、デフオイルの交換をする。


このデフも何種類かあってこれはラージタイプ。


ドレンプラグ。


補充側プラグ。


補充はここから入れて溢れたら規定量だ。


HEXの10mmで緩める。


緑色の臭いオイルが出てくる。


上のプラグを外して綺麗に出るまでしばらく放置。


場所が場所なので漏斗などは使えない。


画像のような注入器(注射器の大きいやつ)を使用する。

オイルの吸い上げているところ。


上の穴からオイルを注入する。


規定では1.9Lとなっている。


溢れてきた。


プラグを締めて、こぼれたオイルを綺麗にして完了。


オイルの新旧比較。


右が新油で薄いミドリ色。

左の方は、H19年3月交換の18800km走行後のオイル。


【エンジンオイルの交換】

最後は、エンジンオイルの交換をする。


オイルパンの右後方にドレンがある。


六角の19mmで緩める。


黒く汚れたオイルが出てきた。

今回の作業のついでに、オイルレベルセンサーも取り替える。時々「ポ〜ン」とエラーが出ていた。


これがオイルレベルセンサー。


六角10mmナット3個でカバーと一緒に止まっている。


センサーのコネクターを外す。


後は下に引き抜けば出てくる。


センサーの新旧比較。


内部にフロートが入っているだけの構造だ。


かなりドロドロになっている。


油の通路が小さいので、これだけドロドロなら詰まってエラーが出てもおかしくない。


綺麗に掃除してやれば再使用可能かもしれない。


新しいセンサーをセットする。


このセンサーはO−リングでシールしてある。


カバーも綺麗に掃除して取り付けた。


コネクターをはめて完了。


オイルフィルターを交換する。


センサーの線を外す。


フィルターの新旧比較。


当然、右が新品。


O−リング、ガスケットも新品に交換。


新しいフィルターを入れて配線を元に戻す。


新しいオイルを入れる。


規定では、5.75Lになっている。


少なめにしてレベルを調整する。


オイルの新旧比較。


右が新油でほとんど無色。

左の方は、H21年2月交換の11400km走行後のオイル。
(4CT 10W−50)


オイルサービスインジケーターをリセットする。


手順

1.イグニッションキーをONにする。

     ↓


2.SSTをコネクタの7番と19番に差し込む。

3.約6秒待つ。

4.SSTをコネクタから引き抜く。

     ↓


5.サービスインディケータがリセットされているのを確認する。

6.イグニッションキーをOFFにする。


オイルレベルを確認する。


少なめに入れたのに少し多い位だった。

【オートマオイルのレベル】

エンジンオイルの交換も終わったので、近所を一回りしてATFの温度を上げる。


戻ってきてレベルゲージを確認する。


最初は下の玉の位置で、500cc追加した。

まだ少ない様だったのでもう500cc追加したっら多すぎた。(~o~;

結局、300cc抜いて、丁度よくなった。


【ATFフィルターの内部】

取り外したATFフィルターを分解してみることにした.


周囲が折り返してあるだけなので簡単に分解できる。


吸い込み口の辺りにスラッジが見られる。


少し大きな金属片も混じっている。(~o~;


しかもメッシュが折れ曲がって隙間が出来ている。


これでは、意味がないのでは?


こちらも同じようなものがある。


こちらには細かな金属粉がたまっている。


このメッシュが無かったらどうなっていたか、想像するとゾッとする。



多少掃除しても完全には取れないだろうから、やはり交換したほうがいいみたいだ。

実は、オイル交換のDIYは今回が始めてである。(笑) これからはもう少しオイルに気をつかっていきたいと思う。

新しいオイルに換えた感想は特に無い。リフトのお陰で、これからは頻繁に交換できるので色んなオイルを試してみるのもいいかも知れない。 ( ̄ー ̄)ゞ

オイル交換距離:126200km


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