2011年4月29日 エンジンオーバーホール その1(脱着編)


【はじめに】

今日からゴールデンウイークだ。今年は間の日もお休みをもらっているので最長10日間だ。

この連休を利用してエンジンのオーバーホールを計画していた。以前からオーバーホールに必要な部品を調達し、工具も準備しておいた。

なぜ、オーバーホールするかと言うと、13万kmと言う節目、それと各部からのオイル漏れも醜くなってきた為と、単なる好奇心だ。

ガスケットの交換はエンジンが載った状態でも出切るが、どうせなら下ろした方が作業が楽だから下ろしてしまうことにした。

ただ、一人ではしんどいかなと思っていたら、ご近所のつばめさんがお手伝いしてくださるとの事で一安心だ。



【エンジン脱着前準備】

エンジンを下ろすにあたって、補機類や配線、チューブを外す必要がある。


この後、不動になるのでリフトアップできる位置に止める。


エンジンをかけた状態で燃料ポンプのヒューズを抜き取る。


するとポンプが止まり燃圧が抜ける。


エンジンがストールした。


これで燃圧は抜けているのでホースを外しても大丈夫だ。


バッテリーの端子を外す。


シート下にあるアースポイントで縁を切る。


弾みで接触する可能性があるのでしっかりと絶縁しておく。


クーラントを抜くので、ラジエターキャップを緩めておく。

【エンジン下回りの分解】


リフトアップして下回りから作業する。


アンダーカバーの取外し。


前後2枚とも取り外す。


オートマのATFを抜き取る。


綺麗に出るまで次の作業に掛る。


ラジエターのドレンからクーラントを抜き取る。


エアコンのコンプレッサーは車体側に残すのでベルトを取り外す。


エンジンアース線の取外し。


エンジンオイルの抜き取り。


ここでも、出切るまで次の作業に掛る。


中間マフラーの取り外し。


改造してあるのでこの部分だけ外れる。


フロントパイプ(触媒)の取外し。


O2センサーもコネクターから一緒に取り外す。


トンネルの遮熱板を取り外す。


ただのカバーなのにM8で6本も止まっている。


オートマのリンクとコネクターを外す。


プロペラシャフトのデフ側を外す。


プロペラシャフトのオートマ側を外す。


センターベアリング取り付けネジを外してプロペラシャフトを取り外す。


Uジョイントにガタも無く問題なし。


リア周りは終わったのでフロント側に移る。


ステアリングリンクとスタビライザーを取り外す。


フロントのアーム類をごっそりと一度に取り外す。


作業の都合上、後ほどストラットも取り外した。


この方が効率よく外せる。

【エンジン上回りの分解】


エアクリーナーの取外し。


エアクリーナーケースと吸入ダクトの取外し。


パワステオイルの抜き取り。


再利用するので出来るだけ抜き取っておく。

そうする事によってオイルが垂れるのを極力防げる。


ラジエターのアッパーとロアーホースを取り外す。


ラジエターは特に邪魔になる訳ではないが、交換予定なので一緒に外しておく。


ATFクーラーとエンジンオイルクーラーの配管を外す。


オイルが出てくるので、下で何か受けておく。


スッキリとした。


ついでに掃除しておこう。


電気関係の取外し。


エンジン側で取り外すと、インジェクター部がややこしいのでDME側で縁を切る。


配線は右と左に渡っているのでリザーバータンクを取り外す。


その下にある配線の束を取り出す。


アース線とイグニッションコイルの線を外す。


サービス用のコネクターとヒューズボックスのコネクタを外す。


ボックス内で、DMEやリレー類のコネクターを外す。


ゴムの仕切りを抜いてコネクターを車体から切り離す。


配線の取外し完了。


邪魔になるのでエンジンの上に乗せておく。


パワステのギヤボックスの配管を取り外す。


パワステポンプの配管を取り外す。


どちらも車体側に残せば配管を切る必要な無い。


残っているアクセルワイヤーと燃料ホースを取り外す。


エアコンのコンプレッサーをエンジンから取り外す。


配管に無理が掛らないようにして出切るだけエンジンから離して固定する。


これで、エンジン側とボディー側のつながりは無くなった。

【エンジン切り離し】

これから、エンジンの切り離し作業に入る。


重量物の運搬に使う台車。


この上にエンジンを置いてボディーをリフトアップする。


台車の上に番木を置いて作業する為の高さを確保する。


番木の上にエンジンが乗るくらいまで下げたら、エンジンキャリアーのボルトを外す。

尚、リフトアップしている時に粗方緩めておいた方が楽である。


少し上げて、エンジンキャリアーの位置決めピンを抜く為にその位置をキープする。


プライバー等でコジながら位置決めピンが抜けるまで、慎重に作業する。


ピンが抜けたら、上と下両方に注意しながら、ボディーを徐々にリフトアップしていく。


干渉部が無くなったらボディーを一番上まで上げる。


これで完全にエンジンが降りた。


キャリアごと降ろしているので安定性は抜群。


このまま、作業スペースまで引っ張り出して次の作業をする。

【エンジンとオートマの分離】


エンジンとオートマを切り離す為ATFクーラーの配管を外す。


オートマのベルハウジングのボルトを4本ほど残して取り外す。


トルクコンバーターの取り付けボルトをオイルパンの穴から取り外す。


この状態でエンジンを吊り上げて、並行に維持する。


オートマ側をミッションジャッキに乗せて高さを調節する。


オートマからトルクコンバーターが抜けないように注意しながら切り離す。


良い感じで抜けていたが、最後にオートマから抜けてしまった。(~o~;

トルクコンバーターからオイルが溢れ出てくる。


仕方が無いのである程度出るまで待ってトルクコンバーターを取り外す。


オートマ側はオイル漏れも無く綺麗だった。


画像ではオイルが垂れているが、トルコンが抜けた時に垂れたものだ。


クランクシャフトの穴に刺さっているだけなので、真っ直ぐ抜けば直に外れる。


このままでは、安定が悪いので一旦台車の上に下ろす。


フライホイールの取外し。


オートマの場合、ギヤのみなので薄くて軽い。


これでようやくクランクシールが顔を出した。


やはりシールから漏れている。


周りのガスケットからも少し滲んでいる。


下側がかなりオイリーだ。


うちのガレージでは、スペースにあまり余裕が無いので、この横のスペースで作業をした。


エンジンは上の梁を使って吊り上げている。



リフトアップ時に出来るだけ右側に寄せている。


本来なら車体を下に下ろして作業すべきだが、スペースが無いので、車の下も有効利用する。


もう一度吊り上げて、エンジンスタンドにセットする。


このとき、エンジンキャリアーも外しておく。


しっかりと固定できたらチェンブロックを外す。


エンジンを真っ直ぐに立てる。


この状態でエンジンを分解していく。


トルクコンバーターはオートマにセットし直しておく。

【おまけ】

滅多に見ることの出来ないエンジン側から見たエンジンルーム。


フロント側。


エアコンのコンデンサー。


リア側。


トンネル。


左側。


ABSユニット。


右側。


エアコン配管。

これで、エンジン単体になった。思ったよりも簡単な作業だった。しかし、良い子のみんなは真似しないでね。(^o^)b

明日からはエンジンの分解に取り掛かる。その2へつづく。


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