2013年8月3日 クラッチペダル不具合の修理


【はじめに】

先月のオフでの事件。 高速の料金所でクラッチペダルに異常を感じた。 とりあえず高速なのでシフト操作は無いのでそのまま運転。

パーキングエリアに入ってすぐにクラッチが切れないのが分かった。_| ̄|○  なんとか駐車して状態を確認した。

数回踏んでみると何とか回復してクラッチが切れる状態になったことからフルード内にエアの混入が原因だと推測した。

以前から同じようなクラッチの状態を経験されたお仲間の話を聞いていた。



【クラッチペダル不具合の修理】


異常を感じた時の状態。


画像のようにクラッチペダルが戻ってこない。

これは初期状態で、どんどん奥に入って戻らなくなってしまった。

何とか回復したので、次の場所へ移動することになりPAを後にする。 この時は、辛うじてクラッチが切れる状態であった。


しばらく走るとまた同じ症状に襲われる。( ̄ェ ̄;


高速上はいいが、問題は一般道だ。

信号では流石にクラッチが切れないと運転できない。


高速を降り、信号で無理やりギヤを入れて、安全な場所に停車。


仕方なく、JAFを呼ぶことにした。


車高が低いと伝えておいたらフルフラットの積車が来てくれた。


MT化後、初の積車である。(ー_ー;)


たまたまその日の予定で、ガレージブリーズさんに行くことになっていた。


JAFは15kmまでタダなので、近いブリーズさんに持っていくことにした。


一緒に向かっていたお仲間に連絡して伝えてもらっていた。


ブリーズさんでリフトと工具をお借りして応急処置。

と言っても出来るのはエア抜き程度。


何とかエア抜きで回復したようで、踏み応えが戻ってきた。


でも、まだ不安が拭い取れない状態ではあった。


流石に帰りに同じことが起こるとまずい。


そこで、念のためクラッチストッパーを外しておいた。



エア噛みの場合ストロークさえ確保出来ればクラッチは切れるからだ。


これだけのことだが、このお陰で帰ることが出来た。


ブリーズさんを後にしてすぐに同じ状態に。( ̄□ ̄;


ストッパーを外したおかげで、奥まで踏み込むとクラッチが切れた。


前のように完全に切れなくなことは無かった。


クラッチの切れる位置が奥に移動した状態である。


ペダルを数回踏み込むと元に戻る。


が、しばらくするとまた同じ状態になる。

これの繰り返しだった。



でも、クラッチは切れたので無事に帰ることが出来た。( ̄▽ ̄;


念のため、急遽買ったマスターシリンダー。

あの日から1週間そのままの状態で乗っていた。(爆) それ以上良くも悪くもなることなく運転できていた。

次の休みの日に状態の確認と修理をすることにした。


まずはマスターシリンダーの状態。


特にフルード漏れや異常は見当たらない。


クラッチペダルはショートストローク化しているので、マスターの位置も換えてある。


その為、固定穴を大きくして調整してあるので、緩めばズレる恐れがあった。


幸いズレた形跡は見られなかった。


ただ、今後ズレる可能性があるのでナットを溶接で固定しておいた。


さて、各部に異常が見つからないので、もう一度エア抜きをしてみる。


やはり思った通り、エアが噛んでいた。


画像のような細かな泡と大きな泡が混じっている。


エアーを綺麗に抜くと元通りのクラッチに戻った。


念のため分解して確認してみることにする。


レリーズシリンダーの取り外し。


マスターシリンダーは本体を外すのが厄介である。


そこで、内部のみ取り出して確認してみる。


マスターシリンダーのピストンを抜き出す。


マスター本体には特に異常は見られなかった。


ばらした部品を確認してみる。


マスターシリンダーのピストン。


古いものは金属製だが、現在はご覧のようなプラスチック製になっている。


パッキンに異常は見られない。


先端の逆止弁の部分。


これも特に異常は無い。


新品をバラして比較してみる。

上側が新品。


新品と比べておかしなところは無かった。



結果:マスターシリンダーは正常。(^o^)b


続いてレリーズシリンダーの分解。


ピストンロッドを外すとフルードが出てきた。


本来ここにはフルードはないはず。( ̄ェ ̄;


シリンダー内は傷等の異常は無い。


一番奥の上側に有るのがブリード穴である。


ピストンのパッキンを調べると、少しガタがある。


ピストンの径に対してユルユルな状態だ。


これではピストン側にフルードが出たり、エアを吸い込んだりしてもおかしくは無い。



原因はこれなのだろうか?( ̄〜 ̄;

そのまま組むのは問題なので、前に付いていたパッキンを調べるとガタもなくキッチリとはまった。

これなら問題ないので、これを使って組み込むことにする。

 


組立後、今度は入念にエア抜きをする。


そこで、レリーズシリンダーを立てた状態で作業する。


フルードが無くならない様にポットをセットする。


ペダルを踏んだ状態にしてエアを抜く。


これを完全にエアが無くなるまで繰り返す。


これで、完全にエア抜きが出来た。


クラッチペダルも踏み応え十分になった。



以前よりもしっかりとした踏み応えになったのは気のせいだろうか?

エア噛みが原因なら最初から症状はあるはず、なので当初はエアの噛みは無かったと思われる。

ただ、エアが小さな気泡になって残存していた可能性は否定できない。 いずれにしてもエアが原因なのはハッキリした。

運転中に突然発生した状況については原因がハッキリしないけど。(;^o^A)


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