2014年10月5日 リアブレーキキャリパーのオーバーホール


【はじめに】

リアのブレーキはブレンボのロータスキャリパーを奢っている。

最近になってブレーキの引きずりが気になっていた。(笑) 引きずりの要因としてはキャリパーの固着、パッドの固着、もしくはハイドロ系の不具合だ。

フロントは特に問題ないのでパッドもしくはキャリパーが原因ではないかと推測している。

キャリパーのオーバーホールを考えて、みん友のhiro.E39さんからシールキットの購入先を教えて頂き入手していた。



【リアブレーキキャリパーのオーバーホール】


リア2本同時に作業するのでジャッキアップ。


馬をかまして安全に作業する。


タイヤの取り外し。


キャリパーの取り外し。


このブレーキを付けたのは2008年、その時の記事はこちら


ブレンボの場合はパッドの取り外しは簡単。


パッドピンを抜き取る。


パッドスプリングを外す。


パッドを広げる。


この時、リザーバーのフルード量に注意する。

キャリパーからフルードが戻るので溢れる可能性があるからだ。


パッドの取り外し。


パッドがグリースと砂埃で固着して出し難かった。( ̄〜 ̄;


パッドの状態は全く問題なし。


今で3mmぐらい減ったかな。


まだまだ大丈夫。(^o^)b


2008年から6年、距離は約6万km。


ホースは1本ものに交換している。


ここでジョイントを外すとホースが捻じれるので不可。


車体側のジョイントで分離する。


キャリパーからここまでホースに交換している。


ジョイントを外してプラグで漏れを止めておく。


キャリパー固定ボルトを外す。


ブレーキフルードをこぼさないようにトレイに受ける。


オーバーホールに掛かる前にこちらの作業をしておく。


ローターを外す。


錆錆でみっともない。


ハブの錆を粗方落とす。


綺麗になったハブ。


ホルツの錆チェンジャー。


ハブとスタッドボルトに塗り塗り。( ̄▽ ̄;


この状態でオーバーホールに取り掛かる。


こちらがオーバーホールが終わった時の状態。


キャリパーからホースを取り外す。


キャリパーにこびり付いているグリースと砂埃を洗い流す。


頑固な汚れはブラシで洗浄。


ダストシールの取り外し。


ダストシールがよく利いていて汚れは皆無。


取り外したダストシール。


まだ、使えそうだ。(笑)


木を当ててキャリパーにエアを入れてピストンを抜き取る。(^o^)b


ただ、4ポットなので1個出ると後が出ない。( ̄ェ ̄;


ピストンシールの取り外し。


こちらもまだまだ使えそう。


予備としてとっておこう。


ブレーキフルードが付いたので綺麗に水洗い。( ̄▽ ̄;


ここで、細かな部分の汚れも綺麗にしておく。


ピストンの掃除。


ピストンサイズφ40とφ36。


さすがはブレンボ、シッカリと表面処理がしてある。


材質はジュラルミンかな?


表面はフッ素系アルマイトか?


キャリパー側も同じ様な表面処理が施されている。


これなら錆などで固着する心配はないようだ。


掃除洗浄が終わって綺麗になった。


右も同様に作業。


今回調達したシールキット。


フロントのF40用は日産GT−R純正品を購入。
ロータス用は無かったのでブレンボ純正を購入した。

これが一番安価で入手出来る方法だった。


hiro.E39さん、その節はお世話になりました。m(_ _)m


今回はリアのみの施工なのでこのセット。


綺麗になったキャリパーを準備。


ピストンシールにシリコングリースを塗布。


キャリパーの溝にはめ込む。


シリンダー内部にも薄くグリースを塗布。


ピストンにグリースを塗布。


ダストシール内面にグリースを少量塗布。


ピストンに取り付け。


キャリパーにピストンをセット。


指でグッと押し込む。


一番奥まで押し込む。


ダストシールの周囲を押さえて溝にはめ込む。


ピストン取り付け終了。


同じくもう一個も作業。


ホースの取り付け。


パッドを綺麗に掃除する。


古いグリースをかき取って脱脂洗浄。


キャリパーの取り付け。


ボルトでしっかり取り付ける。


ホースの取り付け。


こぼれたフルードは綺麗に拭きとっておく。


ホースの固定。


パッドにシムグリースを塗布。


余り多くつけても意味がないので、必要なところに必要なだけ。


パッドの挿入。


取り出した時と違ってスムーズに入る。


パッドピンの取り付け。


パッドスプリングの取り付け。


ピンを最後まで打ち込む。


キャリパーのセット完了。


これからエア抜きである。


キャリパー内は空なので圧送でフルードを充てんする。


これで、各部の漏れもチェックできる。


遠い右からエア抜き。


細かなエアが無くなるまで続ける。


その後、足踏みにて作業。


一人なのでこの方法。


数回足で踏んだらつっかえ棒をする。


そしてエア抜き。


これをエアが出なくなるまで繰り返す。


エアが無くなった。


エア抜き完了。


これにてオーバーホール終了。

注 意

ブレーキは重要保安部品であり、自分の車を扱う場合以外、整備などには正式な資格が必要です。
もしDIYでブレーキのオーバーホールしたい場合、あくまで自分の責任において行ってください。
少しでも不安のある人は、プロの整備士の方に作業して頂くことをお勧めします。
私はこのレポートを参考にしての作業不備による損害などの責任を一切負うことはできません。


タイヤを戻して、ブレーキの作動確認。


問題がないのを確認して完成。

これで引きずりが出るようならハイドロ系だが、そうなると厄介だ。(笑)


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