【はじめに】
リアのブレーキはブレンボのロータスキャリパーを奢っている。
最近になってブレーキの引きずりが気になっていた。(笑) 引きずりの要因としてはキャリパーの固着、パッドの固着、もしくはハイドロ系の不具合だ。
フロントは特に問題ないのでパッドもしくはキャリパーが原因ではないかと推測している。
キャリパーのオーバーホールを考えて、みん友のhiro.E39さんからシールキットの購入先を教えて頂き入手していた。
【リアブレーキキャリパーのオーバーホール】
リア2本同時に作業するのでジャッキアップ。
馬をかまして安全に作業する。
タイヤの取り外し。
キャリパーの取り外し。
このブレーキを付けたのは2008年、その時の記事はこちら。
ブレンボの場合はパッドの取り外しは簡単。
パッドピンを抜き取る。
パッドスプリングを外す。
パッドを広げる。
この時、リザーバーのフルード量に注意する。
キャリパーからフルードが戻るので溢れる可能性があるからだ。
パッドの取り外し。
パッドがグリースと砂埃で固着して出し難かった。( ̄〜 ̄;
パッドの状態は全く問題なし。
今で3mmぐらい減ったかな。
まだまだ大丈夫。(^o^)b
2008年から6年、距離は約6万km。
ホースは1本ものに交換している。
ここでジョイントを外すとホースが捻じれるので不可。
車体側のジョイントで分離する。
キャリパーからここまでホースに交換している。
ジョイントを外してプラグで漏れを止めておく。
キャリパー固定ボルトを外す。
ブレーキフルードをこぼさないようにトレイに受ける。
オーバーホールに掛かる前にこちらの作業をしておく。
ローターを外す。
錆錆でみっともない。
ハブの錆を粗方落とす。
綺麗になったハブ。
ホルツの錆チェンジャー。
ハブとスタッドボルトに塗り塗り。( ̄▽ ̄;
この状態でオーバーホールに取り掛かる。
こちらがオーバーホールが終わった時の状態。
キャリパーからホースを取り外す。
キャリパーにこびり付いているグリースと砂埃を洗い流す。
頑固な汚れはブラシで洗浄。
ダストシールの取り外し。
ダストシールがよく利いていて汚れは皆無。
取り外したダストシール。
まだ、使えそうだ。(笑)
木を当ててキャリパーにエアを入れてピストンを抜き取る。(^o^)b
ただ、4ポットなので1個出ると後が出ない。( ̄ェ ̄;
ピストンシールの取り外し。
こちらもまだまだ使えそう。
予備としてとっておこう。
ブレーキフルードが付いたので綺麗に水洗い。( ̄▽ ̄;
ここで、細かな部分の汚れも綺麗にしておく。
ピストンの掃除。
ピストンサイズφ40とφ36。
さすがはブレンボ、シッカリと表面処理がしてある。
材質はジュラルミンかな?
表面はフッ素系アルマイトか?
キャリパー側も同じ様な表面処理が施されている。
これなら錆などで固着する心配はないようだ。
掃除洗浄が終わって綺麗になった。
右も同様に作業。
今回調達したシールキット。
フロントのF40用は日産GT−R純正品を購入。
ロータス用は無かったのでブレンボ純正を購入した。
これが一番安価で入手出来る方法だった。
hiro.E39さん、その節はお世話になりました。m(_ _)m
今回はリアのみの施工なのでこのセット。
綺麗になったキャリパーを準備。
ピストンシールにシリコングリースを塗布。
キャリパーの溝にはめ込む。
シリンダー内部にも薄くグリースを塗布。
ピストンにグリースを塗布。
ダストシール内面にグリースを少量塗布。
ピストンに取り付け。
キャリパーにピストンをセット。
指でグッと押し込む。
一番奥まで押し込む。
ダストシールの周囲を押さえて溝にはめ込む。
ピストン取り付け終了。
同じくもう一個も作業。
ホースの取り付け。
パッドを綺麗に掃除する。
古いグリースをかき取って脱脂洗浄。
キャリパーの取り付け。
ボルトでしっかり取り付ける。
ホースの取り付け。
こぼれたフルードは綺麗に拭きとっておく。
ホースの固定。
パッドにシムグリースを塗布。
余り多くつけても意味がないので、必要なところに必要なだけ。
パッドの挿入。
取り出した時と違ってスムーズに入る。
パッドピンの取り付け。
パッドスプリングの取り付け。
ピンを最後まで打ち込む。
キャリパーのセット完了。
これからエア抜きである。
キャリパー内は空なので圧送でフルードを充てんする。
これで、各部の漏れもチェックできる。
遠い右からエア抜き。
細かなエアが無くなるまで続ける。
その後、足踏みにて作業。
一人なのでこの方法。
数回足で踏んだらつっかえ棒をする。
そしてエア抜き。
これをエアが出なくなるまで繰り返す。
エアが無くなった。
エア抜き完了。
これにてオーバーホール終了。
注 意 ブレーキは重要保安部品であり、自分の車を扱う場合以外、整備などには正式な資格が必要です。 |
タイヤを戻して、ブレーキの作動確認。
問題がないのを確認して完成。
これで引きずりが出るようならハイドロ系だが、そうなると厄介だ。(笑)