2008年10月27日 ボールジョイントの仕組み


【はじめに】

フロントアームブッシュのピロアーム化でフロントのアームを交換した。以前から気になっていたボールジョイントの仕組みを調べたのでレポートする。アームの交換の際、外した古いアームのボールジョイントを調べるべく分解してみた。

 

【ボールジョイント部の分解】

取り外したロアアーム(コントロールアーム)である。


人差し指で押しても軽くふにゃふにゃになったボールジョイント。

ボールジョイントの裏側はカシメてある。




カシメをグラインダーで削り落としてしまう。




ジョイント側からピンを叩く。


押えのプレートが外れる。

中になにやら黒い物体が顔を出す。




更にピンを押えると中身が顔を出す。




内部の部品一式である。




この黒いものがボールを受けているところである。


なんとプラスチック製である。

受け側は少しテーパ状になってる。




構造から推測すると、カシメの力でボール受けを押し込みテーパで球体を締め付けているみたいだ。

と、言うことはカシメの力を増やすと硬さが復活するのでは? と考えが浮かんだ。ためしにもう一本のカシメをハンマーで叩いてみた。




やはり、指では動かないまでは復活した。ただ方法が悪かったのか新品程度には復活しなかった。ハンマーでなく油圧プレスでちゃんと押せばもう少し復活しそうだ。

恒久的には取替えが良いのだろうが、応急措置としては役立ちそうである。


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