【はじめに】
今回は小僧のものではなく、E34にお乗りのアルタァさんから修理の依頼を受けて行ったネタである。
物は、LEDエントランスモールでドアを開けたときにエントランスのところでBMWの文字が青色に光って乗る人を迎えてくれるのだ。
【LEDエントランスモールの分解】
お土産と一緒に送られてきた。(笑)
症状を確認するため点灯してみた。
早速分解してみる。
角型のLEDがボンドで付けたあった。
絶縁の収縮チューブを剥がす。
反対側も同じく。
このモールには、2個のLEDが向かい合わせてセットしてある。電源は一箇所から出ていて電流制限抵抗(281Ω)を通って2個のLEDを直列に繋いでいる。
もともとのLEDの定格は不明だが今回購入したLEDと同じと考えると、
LP-S257B2
Vf:3.0-3.3V
If:20mA
Iv:300-600mcd
Angle:120°
465-470nm
Tsol:260℃ 5secMax
20mAをLEDに流すとして、電源14V−LED2個で6V=8V、8V/0.02A=400Ωの抵抗が必要である。
でも、元は281Ωが付いているので、8V/281Ω=0.028Aとなり、28mA流れることになる。
明らかに定格オーバーである。定格を超えて使うと寿命が著しく低下するので今回のような状態になったのだろう。
それと車の場合、電圧変動が大きいのでLEDに掛かる電流も不安定になりそれも寿命に影響する。
そこで、今回は電流制限をCRD(定電流ダイオード)にすることにした。
石塚電子 定電流ダイオード CRD Eタイプ CRD E-183 18mA(typ)
今までは15mAが上限だったが、新たに18mAが発売されていた。
定格電流20mAの高輝度LEDの輝度安定用として、定格電流を超えない一定電流を単一の部品で供給することが出来る。
【LEDエントランスモールの補修】
LEDとCRD
取り付けのために加工をする。
半田付けをして絶縁処理をする。
枠内に取り付け。
同じ寸法なので無加工で取り付けできる。
プレートにボンドを塗って貼り付け。
乾くまで固定。
完成。
完成後の点灯状態。
綺麗に斑無く点いている。
今回の修理で電流を下げなおかつ定電流化をしたので寿命については問題ないだろう。(≧∇≦)b OK
LEDの脚部もボンドを充填して防水しておいたのでその面でも安心だろう。