2009年11月1日 M5エキマニの補修2


【はじめに】

前回に引き続き、E34 M5用の等長エキゾーストマニホールドの補修である。
前回はエンジン前側3気筒分だったが今回は前後両方と触媒部分が一緒に送られてきた。

補修内容は、エキマニの不要なノズルの撤去と、触媒にフレキの追加である。ここではエキマニの補修をお届けする。

 

【不要なノズルの撤去】


前回送ったエキマニと残りのエキマニ。

比べると如何に前回のが綺麗になったかが分かる。(笑)

不要なノズルその1の撤去。


エキマニポート内のノズル。

二次空気導入装置のノズルで、低温始動時のみCO、HC、NOx低減のため働く装置である。

こんなものが排気ポートの真ん中にあるわけだから排気効率が良い訳がない。折角のタコ足なのに。。。(- -;


ポートの中で溶接してあるので工具が入らない。


そこでTIG溶接機の電流を上げて溶断することにした。


パイプが溶けた様子。


全てのポートについて同じ作業をする。


溶かした後を溶接で綺麗に均していく。


他も同様に溶接する。


排気の流れを少しでも良くするため溶接面を仕上げる。


綺麗になった。


全てのポートも同じ様にする。



不要なノズルその2の撤去。


エキマニ外側の曲がり部にある温度測定用ノズル。


グラインダーで切り落とす。


ノズルの割りに穴は小さい。


残った部分を削り取る。


溶接で穴を塞ぐ。

最初に取ったノズルの反対側も不要なので溶接で塞いでおいた。


真ん中がノズルの入口で左右は取り付け用のネジ穴。


余分な溶接を削って綺麗に仕上げる。


出来上がり。



サービスでブランドネームを刻印しておいた。(^o^)b

曲がり部分の溶接は割れが発生しやすい。後のPT検査で割れが見つかったので再度溶接補修を行った。

やはりエンジンの前後で温度差があり、後ろ側が高温になるためか割れやすかった。

【仕上げ】

未洗浄のエキマニも前回と同じように酸洗処理をした。


ステンレスの酸洗用の薬剤の中に浸けて小一時間放置。


今回は落ちが悪いので、追加で塗るタイプでも処理をした。
(これも温度差が原因だろうか?)


薬剤を水で綺麗洗い流して乾燥。


完成。


不要なノズルが無くなってスッキリとした。


ポート側もスッキリ。

今回の補修でエキマニ一式が綺麗に生まれ変わった。

残るは、触媒へのフレキの取り付けだ。

続く。。。。


BACKINDEXNEXT


inserted by FC2 system