2009年11月10日 M5触媒配管の補修


【はじめに】

今回は、前回と同じE34 M5用の触媒の配管部分の補修である。

補修内容は、フレキの追加であったが、検査の結果パイプに亀裂が見つかり急遽その補修もすることになった。

 

【パイプ部の亀裂補修】


さすがにM5スポーツキャタライザーである。


この時点ですでに亀裂が確認できた。

亀裂の状況。


O2センサー取り付けノズル部。( ̄ロ ̄|||)


触媒前の集合部分。( ̄ロ ̄|||)


この裏側の溶接が一度補修してある。


取り付けステーの溶接部分。( ̄ロ ̄|||)


以前に補修した形跡が見られる。

パイプ内部のカーボンや汚れ、表面の錆などを綺麗にするため酸洗いする。


薬剤の中に浸ける事小一時間。


触媒は浸けられないのでパイプ部分のみ。

綺麗に水洗いした後、乾燥させて、念のためPT検査をする。


赤くなっている部分が亀裂の入っているところである。


ヒイィィィ!!!!( ̄⊥ ̄ノ)ノ

検査が済んだら綺麗にふき取って、補修に掛かる。


まず、亀裂の先端に穴を明ける。


これは亀裂の進行をこの穴で食い止めるためである。


全ての亀裂の先端を加工する。


亀裂に沿って溝を入れていく。


これは溶接の溶け込みを良くするためである。


下準備が完了。

亀裂の溶接補修。


TIG溶接。


ワイヤーブラシで溶接焼けを落とす。


これで、亀裂の補修は完了である。(≧∇≦)b OK



【フレキの取り付け】

前々回のエキマニの補修で取り外したフレキをこの触媒の配管中に移植する。


今回使用するフレキ。


内径φ61mm、長さ120mm。


寸法を確認してノズルを切断する。


配管の方はφ55mmなので、フレキと3mmほどガタがある。


そこで、中間のサイズのパイプをリングにして入れることにした。


リングを挿入する。


真ん中の隙間は、フレキが自由に動くための隙間になる。

フレキによって編流が起きないように内部をストレート構造にするためにパイプを出来るだけ残してフレキを取り付ける。


隙間を隠すように、リングを溶接で仮止めする。


このとき中のパイプに当たらないように均等に隙間をあけて溶接する。


フレキを挿入して仮止めする。


内部の状態。


フレキが完全に隠れている。


これで、排気抵抗は問題にならないだろう。


フレキを本溶接する。


溶接終了〜。


完成。



うふ♪(* ̄ー ̄)v

今回の補修で新たに亀裂も見つかり補修することが出来た。怪我の功名である。

これで、全ての補修が終了したことになる。

このような補修をさせて頂けて良い経験が出来た。依頼者のchachaさんに感謝したい。


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