2010年5月20日 リアマフラーの内部構造


【はじめに】

今回はBMWのマフラーのお話。E34か32の純正マフラー(スクラップ)が手に入ったので内部構造を調べるべく分解してみた。

数あるBMWのサイトの中でもあまり紹介されていないようなので、詳しく見てみよう。

 

【リアマフラーの分解】


まず、表面のカバーを外す。


カバーは2重構造になっている。間には何も詰まっていない。


しかも、内部にはグラスウール等の吸音材は存在していない。


干渉型サイレンサーであることが判明した。


内部のパイプは3段重ねになっている。


反対側。


排気出口側。


上段のパイプの1本は貫通していない。


排気入口側。


こちらは両方とも貫通している。

内部パイプのアップ画像。


              入口                          中間                           出口

 

下側が良く分からないので、上から順番に外します。(画像をクリックすると大きな画像が見れますよ。)


上段のパイプ。


これは内部のみで外にはつながっていない。


中段のパイプ。


出口のパイプになっている。


下段のパイプ。


入口のパイプになっている。


少し分かりにくいので絵にしてみた。

パイプの点線部分は、パイプに穴が空いている部分。



下段の入口から入ったガスは先端の部屋4まで進む。

途中の穴から部屋3に抜ける。




部屋4から上段の下側のパイプで部屋1へ戻る。

途中の穴から部屋2へ抜ける。

部屋1で次の上側のパイプへ進む。(ただしこのパイプは行き止まり)

途中の穴から部屋2と3へ抜ける。




部屋2へ抜けたガスは中段のパイプへ進み出口へ排出される。

なんとも効率の悪い抜け方だ。途中でパイプが完全に遮られて小さな穴からのみ排気される構造になっている。

 


この3段のパイプによって構成されている。


パイプを取り出して組合わせてみた。


パイプのみの横からの状態。


拡大画像。


下段パイプを下から。


拡大画像。


出口側より。


入口側より。

なんとも複雑な構造であった。静かなはずである。(笑) サイレンサーを換えることでパワーが上がるのも納得である。

分解してみて分かったが内部のパイプが大部分の重量を占めている。カバーは薄いので軽い。


BACKINDEXNEXT


inserted by FC2 system