2010年6月20日 2柱リフトの設置


【はじめに】

ガレージに念願の2柱リフトを設置することになった。

まずは経緯からお話しよう。ガレージを建てた当初は特に考えていなかった。ところが近所にお住まいのつばめさんが、自宅に2柱リフトを設置。

何度か見る機会があり、見ているうちに段々と欲しい病を発症。徐々にその気になり昨年の後半からリフトを物色し始める。

take−Mさんの所へ見に行ったり、ネットで調べたりしていて、昨年の12月ついにうちのガレージにピッタリのリフトを発見した。

アメリカ製で、メーカーは「Dannmar」で「Portable Two Post Lift MaxJax」と言う商品である。

とは言っても、日本には輸入されておらず、アメリカでしか販売していない。 と言うことは、個人輸入する以外に方法は無い。

まず、個人輸入を代行してくれる所を探す必要があった。 ネットで調べて数社に見積もりを依頼してみた。

各社の見積もりを表にして比較検討した結果、「StaRush」と言う個人輸入代行業者が一番安く親身に対応してくれたので、お願いすることにした。

(残念なことに、現在は事業内容の変更で個人輸入は終了してしまったみたいである。)

発注したのは今年の1月21日、在庫の関係で発送は2月26日ごろ、日本に着いたのが5月2日、手配ミスで日本に着いてから1ヶ月間神戸港に放置。

で、結局入手までトータル4ヶ月も掛かってしまった。(;~o~A)

 

【開梱と運搬】


この商品は梱包状態でかなりの重量がある。

約400kgである。


自宅での受け取りは不可能なので、会社で受け取ることにした。


会社ならフォークリフトがあるので楽勝である。(^o^)v


神戸港で通関の際に検査で一度梱包を開けている。


金属製のバンドを鋏できって梱包をばらしていく。


上に積んである大きい段ボール箱を降ろす。


フレームの上に綺麗に積んである。


積んであった部品を全て降ろす。


まだこれでは重いので外せるところを外しておく。


重いと言うのは一人で運べない重さのことである。


これで全ての部品がバラバラになり何とか一人で運べる重量になった。


大きいほうの箱の中身を確認する。


油圧ポンプユニットだ。


小さい方の箱にはホースや細かな部品が入ってる。

一人で運べる重量になったので、会社のトラックをお借りして自宅に運ぶことにする。


フレームだけはさすがに重くてクレーンを使って積み込んだ。(;~o~A)

 

【搬入と組立】


フレームに関しては荷台から滑らせるようにして降ろした。


ダンボール箱の中身を取り出す。


油圧ポンプ、ホース、カップラー、パット、ピンその他。


アームの梱包も外しておく。


下の黒い長いのがシリンダーだ。


フレーム2本。


これが一番の重量物。




なお、部品はすべてMADE IN CHINAである。

部品の員数確認と検査が終わったので組立に取り掛かる。


まず、油圧ポンプユニットから組み立てる。


ポンプをカートに乗せてボルトで固定する。


これは左右のシリンダーのバランスを取るギヤーブロックである。


これもカートに取り付ける。


継ぎ手とホースにシールテープを巻いて準備する。


それぞれの場所にねじ込んでいく。


ポンプとギヤーブロックをホースでつなぐ。


ホースの先端にワンタッチカップラーをねじ込んでポンプユニットは完成。

続いて、シリンダーの組立に取り掛かる。


シリンダーに継ぎ手をセットする。


このシリンダーはシャフト側にオイルの入口がある。


プラグを外して継ぎ手とカップラーの雄側をセットする。

セットが終わったらフレームにシリンダーを組み込んでいく。


フレームを横にして準備をする。


シリンダーをフレームの中に入れる。


スライドベースをフレームに入れる時に一緒にシリンダーを穴の中に通す。


下までスライドベースを移動する。


起こして完成。


位置あわせのためにアームを仮にセットする。

 

【調整と据付】


実際に車を要れて据付位置を検討する。


リフトアップしたままでもシャッターが閉まるようにする。


位置が決まったら仮にレベルを調整する。


反対側と位置を合わせるため寸法を測って調節する。


位置が決まったら振動ドリルで穴位置を写し取る。


一旦フレームを移動して穴を明ける。


φ23で深さ140mmの穴が5個必要。


アンカーを準備する。


特殊なアンカーでボルトを締めるとアンカーが引き上げられ、
テーパの部分でリングが広がって力が掛かるだけ効くようになっている。


ボルトの寸法を合わせて穴にセットする。


ボルトが面になるまで叩き込む。


移動いていたフレームを元の位置に戻す。


もう一度レベルを調整する。


アンカーボルトを締め付けて据付完了。

ここで、少し休憩。


このリフトには平らなパットしか付属していない。


そこで、一般のリフトと同じパットを使えるように部品を製作した。


ベースはステンレスで製作、ゴムはオークションで購入した。

   

これはこれで使えるかも。。

   

 

さて、本題に戻って作業の続き。


レベル調整が終わって真っ直ぐに立ったフレーム。


アームをセットする。


ピンを入れるだけの簡単セット。

   
左側。                                    右側。

 

【試運転と不具合】

据付が終わったので、試運転の準備に取り掛かる。


油圧ポンプユニットをセットする。


それぞれのシリンダーにホースを繋ぐ。


スイッチON。o(^ー^*o)(o*^ー^)o ワクワク


あら、右は上がるけど左が。。。


んん? Σ(゜□゜*)ガーン。


オイルが洩れてる。o(TヘT)o


また分解することになるとは。。。。

 

【不具合調査】


どうも漏れてるのはこのカップラらしい。


カップラの面がフラットになるタイプだ。


メス側はこの部分が凹む。


オス側は中央が凹む。


面を合わせて押し込む。


合わさった状態。


漏れの原因調査のため分解することにした。


まずは、メス側から。


構成部品。


結果、特に問題になるところは無かった。


続いてオス側を分解する。


構成部品。


O−リングを確認すると。。。


んん、かじってるぅ?(@_@)


取り出してみた。


完璧にかじってる。(T_T)


この部分が入るときにかじったようだ。


面取りが少ないのでちょっと斜めにこじるとアウトだ。

さすがチャイナだ。┐('〜`;)┌


O−リングを変えれば漏れなくなる。

しかし、再発する可能性があるのでカップラー自体を交換することにした。

 

【対策とアレンジ】

カート式ポンプユニットは場所を取るし、いちいちセッティングも大変なので壁掛けにすることにした。


新しく購入した部品。


カップラー、継ぎ手、ホース。


カップラーのオス側。


日本製のものに変えた。

形状がかなり違う。


両方のシリンダーを取り替え。


ホースにメス側を取り付け。


左用は8m、右は2.5m。


壁掛けのために鉄板でベースを製作。


作ったベースに乗せ換える。


この状態で壁に取り付ける。


こちらのカップラーも日本製に取り替え。


ホースの取り回しはこのように。


左側は上向き、右は下向き。


壁に取り付け完了。


左の壁には出入り口があるので右側へ取り付けた。


左用のホースはロフトの下を這わせて反対側へ。


左の端で一旦ロフトの上に。


ロフト上から壁伝いにリフトまで。


右側は近いのでこんな取り回し。


リフト部はホースが少し壁に当たるのでスパイラルチューブで保護。

 

【改めて試運転】


アレンジ作業がすべて終わったので改めて試運転をする。



左右のホースの長さが違うのでバランスが心配だ。


数回上下に動かしてエアー抜きして動作を確認。


バランスも多少の差は有るものの問題になるほどではない。


それと、今度は漏れは無いようだ。(爆)


動作に問題がないので実際に車を上げてみる。


手始めにこのくらいの高さで各部を確認。


問題が無いので最大位置へ。


椅子に座った状態で作業ができるちょうど良い高さだ。


外から見るとこんな感じ。


最大高さでシャッター部との隙間はこんな状態。


まるで計ったようだ。(笑)


ロフトとの隙間は、まだ余裕がある。


最高位置でのタイヤ下高さ。


90cm。


フロントスポイラー下で、115cm。

【安全対策】

アンカーボルトの強度は3〜4倍あるので大丈夫だが念のため安全対策をすることにした。


こんなバーとボルトを製作。


建屋の柱に固定してボルトで連結する。


リフトは荷重を掛けた時、多少たわみがでる。

その時に柱に負担が掛からないように連結部はフリーにしてある。


反対側も同様に。

念願のリフトが設置できた。ガレージは男の夢であるが、リフトはその上にランクする究極のアイテムである。

これで、メンテの幅が広がった。 まずはオイル交換から始めよう。(笑)


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