2010年9月19日 アルピナシャーシセットの考察


【はじめに】

新しいアルピナシャーシセットに交換して、本来の走りを取り戻したB11。 ただ、アルピナの足ってどうなの?と言う疑問が湧いてきた。

一旦気になると調べないと気がすまない性分なので、調べてみることにした。

 

【ビルシュタインショックの測定】


取り替えたシャーシセット。


フロントサスペンション。


ストラットケース式で、内部にショックが収まっている。


まずフロントショックの計測。


各部の寸法を細かくスケッチしていく。


このショックは倒立式なので、内部にバンプラバーが入っている。


底の蓋を外してバンプラバーを確認。


リアサスペンション。


ショックそのものがストラットを兼ねている。


リアショックの計測。


こちらも、各部の寸法を細かくスケッチしていく。


画像には無いがバンプラバーやアッパーマウントもスケッチした。

【アイバッハスプリングの測定】


スプリングのバネレートの計測。


当然、計測する機械は無いので、会社のボール盤を使って調べてみた。



このボール盤なら送り量が数値で分かるのでもってこいだ。

後は下に体重計をセットすれば、簡易バネレート測定機の完成だ。(^o^)b


各寸法で押し下げた状態での荷重を記録する。


測定精度を上げる為、数回測定して平均値を出す。

そして、測定した結果を下図にまとめてみた。


フロントサスペンション。


詳細は、PDFを参照。


リアサスペンション。


詳細は、PDFを参照。

なるほど〜 日本車のようにストロークがあってショックを吸収するのではなく、車重をかけた状態でバンプラバーに当ててある「バンプタッチ」の方法だ。

あのアルピナ独特の乗り味は、バンプの賜物といっても過言ではないだろう。


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