【はじめに】
新しいアルピナシャーシセットに交換して、本来の走りを取り戻したB11。 ただ、アルピナの足ってどうなの?と言う疑問が湧いてきた。
一旦気になると調べないと気がすまない性分なので、調べてみることにした。
【ビルシュタインショックの測定】
取り替えたシャーシセット。
フロントサスペンション。
ストラットケース式で、内部にショックが収まっている。
まずフロントショックの計測。
各部の寸法を細かくスケッチしていく。
このショックは倒立式なので、内部にバンプラバーが入っている。
底の蓋を外してバンプラバーを確認。
リアサスペンション。
ショックそのものがストラットを兼ねている。
リアショックの計測。
こちらも、各部の寸法を細かくスケッチしていく。
画像には無いがバンプラバーやアッパーマウントもスケッチした。
【アイバッハスプリングの測定】
スプリングのバネレートの計測。
当然、計測する機械は無いので、会社のボール盤を使って調べてみた。
このボール盤なら送り量が数値で分かるのでもってこいだ。
後は下に体重計をセットすれば、簡易バネレート測定機の完成だ。(^o^)b
各寸法で押し下げた状態での荷重を記録する。
測定精度を上げる為、数回測定して平均値を出す。
そして、測定した結果を下図にまとめてみた。
フロントサスペンション。
詳細は、PDFを参照。
リアサスペンション。
詳細は、PDFを参照。
なるほど〜 日本車のようにストロークがあってショックを吸収するのではなく、車重をかけた状態でバンプラバーに当ててある「バンプタッチ」の方法だ。
あのアルピナ独特の乗り味は、バンプの賜物といっても過言ではないだろう。