2010年12月23日 タワーバーの改造


【はじめに】

今回も依頼品、東京にお住まいでALPINA B12にお乗りのTKさんから、タワーバーの改造のご依頼だ。

E32用のタワーバーを入手されたようで、その取り付けがしっくりこないので改造して欲しいというものだった。

タワーバーについては、以前にも自作して付けていた事があるのでお引き受けした。

 

【タワーバーの改造】


フィリピンのウルトラレーシングと言うメーカのタワーバー。


BMWなど結構充実したラインナップがある。


日本での取り扱いは、クォーターマイルと言うチューニングショップになる。


メーカーのシール。


しっかりとシリアルナンバーも入っている。


これが問題の取り付け部。

参考の為、実際の取り付け状態の画像を送っていただいた。

  

確かに斜めになって車体側とうまく取り付けできていない。

 


ちなみにこちら(左)は小僧のタワーバーである。


これを参考に計画を進めることにした。


このタワーバーは、なぜか塗装がしてある。


加工の際この塗装が邪魔になるので溶剤で剥離する。


しばらく放置すると、塗装ふやふやになってきた。


ブラシで擦って塗装を剥がしていく。


塗装を剥がしてみると、あれれ?


鉄じゃん。(~O~;



てっきりアルミかと思っていました。(爆)


軽かったので、ついアルミだと思い込んでいました。


綺麗に裸になったタワーバー。


この部分を改造します。


現物の寸法を測定して製作した部品。


不要な部分をグラインダーでカットします。


あとは綺麗に削って形を整えます。


左右両方加工して準備完了。


確認の為あわせてみる。


バッチリグー。(^o^)b ←古っ


台座の加工に取り掛かる。


車体側の凸部を回避するため下側にカラーを取り付ける


カラーの仮付け。


固定部なのでしっかりと全周を溶接する。


穴加工をする。


このままでは厚みがあって、ナットが掛らないので座ぐりをする。


座ぐりカッターを使って一定の深さまで明ける。


台座の分だけ削り取ったことになる。


全ての穴加工が終了。


カエリや角などを滑らかに仕上げて実車に装着。


B12は同じE32で寸法は同じなので小僧のB11で合わせる。


そのまま乗せると、角度かあるせいで綺麗に沿わない。


ケガキをして、グラインダーでカットする。


台座をしっかりとネジ止めする。


ピッタリと沿うようになった。


TIG溶接機で仮止めする。


本溶接で歪まないようにしっかりと付ける。


車から外して、歪まないように外側から溶接していく。


最後に隅を溶接する。


溶接部を綺麗に仕上げて完成。


確認の為、取り付けてみる。


横方向から。


これでしっかりと固定できるようになった。


凸部分もよけてネジがしっかりと効いている。


ナットもほとんど掛っているので問題ないでしょう。


なお、ナットの締め付けには外径の小さいソケットが必要です。


もちろんブランドロゴ入りで〜す。(笑)

【おまけ】


台座部分のプレスタイプも作ってみた。


こちらもなかなか良い感じである。

この台座があれば応用が出来そうである。 たとえば、国産のタワーバーを流用することも可能である。

なお、仲間内での依頼なので製作していますが、一般にはお受けできませんのでご了承下さい。(;^.^A)


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