2011年1月15日 ローターの研磨、再び


【はじめに】

研磨が終わって送ったはずのローターがまい戻ってきました。(爆)

「ローターとベルの固定部分の径が違うのでうまくセットできないので加工して欲しい。」とのことだった。

だから、一緒に加工したほうがいいですよと忠告しましたのに。

 

【ローターの加工】

ベル側は194mmでローター側は190mmなので4mm削らないと取り付けできない。


旋盤にセットして内径を削る。


ベルの径に合わせて慎重に削っていく。


加工が済んだら、ローターとベルのセッティング。


一緒に送ってもらった金具ではうまく固定できなかったのでワッシャーで固定した。


念のためトルクレンチで均等に締めておいた。


2ピースローターには、2通りの固定方式がある。


1、フローティング方式(ローターとベルを浮かせてセットする方法)
2、固定方式(ローターとベルをボルトで完全に固定する方法)


1の方法は主にレース用などで使用されている。


2はストリート用で一般的なものである。


以前はベル無しで研磨しているので、念のためセット状態で研磨することにした。


簡単な冶具を製作してローターをセット。


ダイヤルゲージで振れ幅を確認して、振れが取れるくらいに削っていく。


表が終わると裏側も同じように削る。


内側から外に向かって削る。


2枚とも研磨が終了。


左は少しだけ削れば振れが取れた。


右は振れ幅が大きかったのでスリットが取れるまで削らなければ駄目だった。


裏側も同じく。


右は削った量が多いのでスリットが消えかけている。


厚みを比べると、左31mmで右30mmになっていた。


これで、ジャダーが出る心配はなくなったが、右の使用限界は短い。

【ワンピースタイプのローターの研磨】

メンテオフのときにToshiさんから預かったローター。少しジャダーが出るとのことだ。


表側は特に歪も無く、0.1mmの研磨で綺麗になった。


裏側にジャダーの原因があった。

0.1mmの研磨でこの状態。

もう0.1mm削って綺麗になりました。


ほとんど減っていませんのでまだまだ使えます。

やはり最初からベルの付いた状態で研磨しないとちゃんと芯が出ない。ご依頼時にはベルもお忘れなく。(爆)

一般にはお受けできませんのでご了承下さい。(;^.^A)


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