矢印の位置にあるプラグ。
【はじめに】
今回は特殊工具の製作依頼を頂いた。レベライザーの付いた車両についているパワステツインポンプのプラグ脱着工具である。
このプラグは形状が特殊で、他の工具を利用しても舐めてしまったり、トルクを掛けられなかったりと、うまくいかないらしい。
そこでその形状に合った工具を作ることになった。
【特殊工具の製作】
矢印の位置にあるプラグ。
製作のために送っていただいた。
直径２４ｍｍと結構な大きさだ。
表側に大きな十字の溝がある。
ご依頼時に、１２．７角のビット状でと要望があった。
うちの工場には角穴を明ける機械は無いので市販品を流用することにした。
使うのは１２．７角の工具で１９角が使えるようにするソケットアダプター。
ＴＯＮＥの製品なので信頼性もあるので工具として申し分ない。
寸法と形状がピッタリだった。(^o^)v
先端部分に十字の加工をするので不要な部分をカットする。
中央付近にボールが入っているので、それが取れるようにカットした。
ご要望により３個製作する。
１個種類が違うのはお店にこれしかなかったから。(~o~；
ここから旋盤にて下加工にはいる。
端面の切削加工。
外周部の切削加工。
面取り加工をして旋盤終了。
前もって書いた図面によって加工していく。
下準備は出来たのでここからフライス盤で加工する。
フライス盤にセットして、デジタルメーターで正確に加工していく。
かなり細かな加工なので気を使う。(~o~；
加工終了。
１個出来た時点でプラグに合わせてみる。
バッチリだ。(^o^)b
残りも加工する。
角のカエリなどを綺麗にする。
市販の刻印を削り取って新たにブランド名の刻印を入れる。(^o^)b
完成です。
サービスで黒染めしときました。(^o^)v
たまたま市販品で加工できるものがあってよかった。
