【はじめに】
B11には、純正のLSD(LIMITED SLIP DIFF)が付いている。ロック率が25%で、街中でも問題なく使える仕様になっている。
25%とは言うものの、イニシャルトルクは幾らに設定してあるのか気になっていた。
BMWのLSDは、通称LOM(ロコオマティック)タイプの多板式LSDである。
BMWのラージデフは、イニシャルトルクを11〜13kg-mにして25%のロック率に設定してある。
ちなみに、ミディアムデフの場合は、イニシャルトルクは5〜7.5kg‐m、スモールデフは3〜5kg‐mである。
この、イニシャルトルクを変更することによって、ロック率を変更することが出来る。
【イニシャルトルクの測定】
B11にはラージサイズでBMWで一番大きなデフが付いている。
ファイナルのギヤ比はデフカバーのボルトに付いているタグで確認できる。
このデフには、S3.73とある。
最初のSはLSD付きを示す。
測定するに当たり、片方のドライブシャフトを取り外す。(^o^)b
ヘックスボルトを6本外す。
このボルトの締め付けトルクは、100N-m。
デフのアウトプットフランジだけにする。
イニシャルトルク測定SST。(笑)
アウトプットフランジにセットする。
プレート形直読式トルクレンチを使う。
プレセット型では正確なトルクが測れない。
徐々に力を入れていく。
トルクレンチの動き出す数値を読み取る。(~o~;
前方向、700kg-cm
後ろ方向、700kg-cm。
メートルに直すと、7kg-mとなる。
これで、このLSDのイニシャルトルクが分かった。
かなり落ちていることが分かる。( ̄∇ ̄;
シム増しで本来のトルクに戻す必要がある。
換えのデフはいくらでもあるので、そのうち調整することにしよう。(^o^)b