2011年12月11日 純正LSDのイニシャルトルク測定


【はじめに】

B11には、純正のLSD(LIMITED SLIP DIFF)が付いている。ロック率が25%で、街中でも問題なく使える仕様になっている。

25%とは言うものの、イニシャルトルクは幾らに設定してあるのか気になっていた。

BMWのLSDは、通称LOM(ロコオマティック)タイプの多板式LSDである。

BMWのラージデフは、イニシャルトルクを11〜13kg-mにして25%のロック率に設定してある。

ちなみに、ミディアムデフの場合は、イニシャルトルクは5〜7.5kg‐m、スモールデフは3〜5kg‐mである。

この、イニシャルトルクを変更することによって、ロック率を変更することが出来る。

 

【イニシャルトルクの測定】


B11にはラージサイズでBMWで一番大きなデフが付いている。


ファイナルのギヤ比はデフカバーのボルトに付いているタグで確認できる。


このデフには、S3.73とある。

最初のSはLSD付きを示す。


測定するに当たり、片方のドライブシャフトを取り外す。(^o^)b


ヘックスボルトを6本外す。


このボルトの締め付けトルクは、100N-m。


デフのアウトプットフランジだけにする。


イニシャルトルク測定SST。(笑)


アウトプットフランジにセットする。


プレート形直読式トルクレンチを使う。


プレセット型では正確なトルクが測れない。


徐々に力を入れていく。


トルクレンチの動き出す数値を読み取る。(~o~;


前方向、700kg-cm


後ろ方向、700kg-cm。



メートルに直すと、7kg-mとなる。


これで、このLSDのイニシャルトルクが分かった。


かなり落ちていることが分かる。( ̄∇ ̄;


シム増しで本来のトルクに戻す必要がある。

換えのデフはいくらでもあるので、そのうち調整することにしよう。(^o^)b


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