2011年12月17日 リアショックスペーサー


【はじめに】

今回は、TKさんからのご依頼で、リアショックにつけるスペーサーの製作依頼をいただいた。

TKさんのB12はレベライザー付のリアショックである。このレベライザーはなかなかいいものだが車高の調整をしたいときに厄介だ。

普通のショックならアウターチューブに溝を入れれば簡単に調整が出来るのだが。。。

 

【スペーサー製作】


製作と言っても簡単にする為、板をレーザー加工したものを手配した。


レーザー加工は精度もよく、機械加工して作るより安く出来る。


材質はステンレスSUS304。


厚さは2種類で、5mmと10mmだ。


表面をペーパーで仕上げてブランド名を刻印。


2台分で5mm、10mmを各4枚つづ。


スペーサーを入れると足らなくなるのがボルトの長さ。


アッパーマウントの取り付けボルトも換える必要がある。


ただ、特殊なボルトなので入手しにくい。

なので製作することにした。


六角ボルトの頭を旋盤で丸く加工する。


左の形を右のようにするのだ。(^o^)b


これは、アッパーマウントに付ける為に必要な加工。


次にセレーション(ローレットとも言う。)を加工する。


旋盤で専用冶具を作ってローレット加工していく。


一度セットすれば同じものが幾らでも出来る。


このローレット部が穴に入ったときに周り止めの役目をする。


2台分で12本加工した。


2枚で3段階に車高をアップさせることが出来る。


1)5mm

2)10mm

3)15mm


本来はアルミで作るべきだが、リアショックのアッパー部分で錆の恐れがあること。

アルマイト加工などで余計な費用が発生すること。

があるので、重量を気にしない場合ステンレスが最良だ。

普通のショックでもストロークの関係で調整には限度がある。でも、これを使うとストロークを変えることなく車高の調整が可能だ。(^o^)v


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