【はじめに】
今回は、TKさんからのご依頼で、リアショックにつけるスペーサーの製作依頼をいただいた。
TKさんのB12はレベライザー付のリアショックである。このレベライザーはなかなかいいものだが車高の調整をしたいときに厄介だ。
普通のショックならアウターチューブに溝を入れれば簡単に調整が出来るのだが。。。
【スペーサー製作】
製作と言っても簡単にする為、板をレーザー加工したものを手配した。
レーザー加工は精度もよく、機械加工して作るより安く出来る。
材質はステンレスSUS304。
厚さは2種類で、5mmと10mmだ。
表面をペーパーで仕上げてブランド名を刻印。
2台分で5mm、10mmを各4枚つづ。
スペーサーを入れると足らなくなるのがボルトの長さ。
アッパーマウントの取り付けボルトも換える必要がある。
ただ、特殊なボルトなので入手しにくい。
なので製作することにした。
六角ボルトの頭を旋盤で丸く加工する。
左の形を右のようにするのだ。(^o^)b
これは、アッパーマウントに付ける為に必要な加工。
次にセレーション(ローレットとも言う。)を加工する。
旋盤で専用冶具を作ってローレット加工していく。
一度セットすれば同じものが幾らでも出来る。
このローレット部が穴に入ったときに周り止めの役目をする。
2台分で12本加工した。
2枚で3段階に車高をアップさせることが出来る。
1)5mm
2)10mm
3)15mm
本来はアルミで作るべきだが、リアショックのアッパー部分で錆の恐れがあること。
アルマイト加工などで余計な費用が発生すること。
があるので、重量を気にしない場合ステンレスが最良だ。
普通のショックでもストロークの関係で調整には限度がある。でも、これを使うとストロークを変えることなく車高の調整が可能だ。(^o^)v