2012年4月20日 パンタジャッキの改造


【はじめに】

今回は国産車のパンタグラフジャッキの改造依頼を頂いた。

改造の内容はレバーではなく、ソケットレンチなどで作業出来るように頭を六角にする。

それから、少し操作が重いようなのでベアリングを入れて軽くなるように細工すると言うものである。


【パンタジャッキの改造】


日産純正のパンタグラフジャッキだ。


先がフック状になったレバーを使って回転させて上下する。


早速分解してみる。


シャフトはカシメてあるのでグラインダーでカットする。


カシメ部分が取れたらネジを戻していけば抜ける。


切断したカシメ部と抜けたシャフト。


先端部の構造。


あれ?ベアリングが入ってるやん。(−−;


結構しっかりしたベアリングだ。


でも、何故か動きが重いのだ。


軸の部分はφ13でネジの部分はφ14になっているため部品が取れない。


どの道先端は加工するのでカットすることにした。


まず、穴の開いたプレートをカットする。


そして旋盤で先端部を削り取る。


軸部と同じ径に削った。


やっと外れた部品。


右からワッシャー、ベアリング、回り止めワッシャー。


少しでも軽くする為、ベアリングを新品に換えることにした。


一流メーカーのベアリングだ。


改造の為の部品を製作した。


ワッシャーは転用する。


組み立ての順番。


このように組み立てる。


まず本体にシャフトをねじ込んでいく。。


先端が抜けるまでねじ込む。


抜け止めのカラーを挿入する。


先端を本体に戻す。


先ほどの順番で組み付ける。


シャフトの先端を12mmに調節する。


六角の部品を挿入する。


すぐ後ろはベアリングなので溶接する場所が無い。


そこで、この内側を軸と六角を溶接する。


しっかりと溶け込むように高めの電流で溶接する。


しっかりと溶接できた。


最後に、抜け止めカラーを点溶接する。


これで完成。


ベアリングを換えたので少しは軽くなったかな。(~o~;

でも結局はネジ部分の重さなので変わらないかも。(爆)


先端が六角になったので色んな工具が使用できるようになった。(^o^)v



でも、使用前の点検と注油は必要不可欠だ。

今回はベアリングを取り換えたので分解したが、先端の六角化だけならカットして溶接するだけで済む。

非常に簡単な改造だが、実用性は十分だ。(^o^)b


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