【はじめに】
古いBMWのブレーキマスターシリンダーは大きく分けて2種類存在する。
油圧式ブースターに付くタイプと真空式ブースターに付くタイプだ。 さらに2つのメーカー(AteとGirling)が存在する。
今回調べるのは、油圧式と真空式の形状がまったく違うのだが果たしてその内部は? 一応ネットで調べたがどこにも無かった。_| ̄|○
「無いならば作ろう」が、私のもっとうですから。( ̄▽ ̄;
【ブレーキマスターシリンダー】
これが、真空式ブースター用のマスターシリンダー。
ブースターに入る部分が長くなっている。
エクスパンションタンクの取り付け穴のピッチが狭い。
では、マスターシリンダーを分解してみましょう。
この部分、ピストンが入って固定してある部分。
この部分も2種類ある。
画像のようなタイプで分解不可能なタイプ。
もう一つは取り外せる止め輪のタイプだ。
人が組んだものに分解出来ないものは無い。(^o^)b
止め輪を外すための溝を付ける。
もちろん無理やりね。( ̄▽ ̄;
その溝にピックツールを差し込んで止め輪を浮かせます。
浮いた止め輪をドライバーで持ち上げます。
後はドライバーを少しづつ動かして外していく。
取れました。( ̄▽ ̄;
シリンダーのロッド部分を引っ張るとシールとピストンが抜ける。
第一のピストン。
シールは1個。
シリンダーの奥に第二のピストンがある。
このピストンがどうやって止まっているかと言うと画像の穴の中のピン。
ピストンがスプリングで押されているのでそのままでは抜けない。
ピストンを押さえながらピンを抜き取る。
第二のピストン。
シールは2個
これが全てのパーツ。
マスターシリンダーのオーバーホールもこれで可能。
ちなみにシールキットは入手可能です。(^o^)b
これはGirling製。
こちらは分解可能な方。
Ate製。
比べてみると微妙に違いが有る。
では、油圧式の方はどうなのか? 無理言ってTKさんに送って貰ったもので検証。
メーカーはAte製。
これも分解出来ないタイプである。
全長は長いし、タンクの取り付け穴も広い。
これが全てのパーツ。
では、二つを比較してみましょう。
ケースは取り付け位置が違うが全長はほぼ同じ。
ピストン入り口の形状はまったく違う。
全パーツの比較。
ピストンは、ほぼ同じもののようだ。
ただ、左の第一ピストンは一部の形状が違う。
外観上は全く違うのだが、各穴位置などはほぼ同じことが判明。
検証結果、この二つは同じ性能であることが判った。
なぜこんな検証をしたかと言うと・・・・それは秘密。(^o^)b