【はじめに】
電動ファンを撤去して、猛暑が続いている。でもノーマルに戻したお陰で何とか水温も安定している。
しかし、また新たな問題が発生した。 電動ファンを外したにも関わらずバッテリー上がりが頻発したのである。
ノーマルファンに戻しても、渋滞の時などには水温が上昇する。温度が上昇して90度になるとアディショナルファンが低速で作動する。
しばらくして95度を超えると高速で作動する。このとき急激に電力消費が増える。ファンが回ると水温は下がるので問題は無い。
(この水温は、後付のメーターでの数値であり、元の水温計では針は真ん中で安定している。)
しばらくこの状態で運転していて、エンジンをとめる。 そして再始動のときにスターターが回らないのである。
原因としては、エンジンを止めて直ぐの場合、水温が下がっていないので、キーONで即ファンが回りだす。しかも95度を超えていると高速で。
このとき、バッテリーの電力がファンに回って、スターターの始動が出来ないのではないかと思われた。
【アンローダー回路とリレーの取り付け】
そこで、エンジンが始動するまでの余分な電力をカットする為に回路とリレーを追加することにした。
最初はWebで色々調べていたが、結局イワンさんにお願いした。(~o~;
オルタネーターの充電電圧を検知してリレーを作動させるものである。
ちなみにこのリレー、1990年以降の車には最初かえら付いているようである。
多少数値は違うが手持ちの部品で製作。
作動確認して、熱収縮チューブで保護をする。
リレーは純正を利用。
リレーはエンジンルームのアディショナルファンボックス内に設置する。
これがアディショナルファンボックス。
内部は、オレンジがファンリレー、緑はエアコン用のファンリレー。
青はヘッドライト/フォグライトのモジュールである。
ボックスから全て取り出す。
リレーの電源線を探す。
電動ファンのリレーもアンローダーリレーを経由させる。
ボックスの横を見ると、ちょうど予備の取り出し口がある。
ここを利用して線を取り出す。
室内からのコントロール線と電動ファンリレーへの電源線。
リレーの電源分岐部。
カットしてそれぞれを繋ぎ合わせる。
重要な部分なので半田でとめて絶縁する。
分岐部をテープで束ねる。
元の通り収納する。
追加リレーはこの位置に収納。
蓋をしてリレー側は完成。
続いて室内側、回路の取り付けにかかる。
ハンドル下のカバー内に付ける。
メーターへのオルタネーター充電検知線があるので都合がいい。
オルタネーター充電検知線を探す。
メーターからの青色の線である。
電源とアース、リレーからの線と充電検知線を接続。
作動確認したが、キーACCから作動してしまい失敗である。
直ぐにイワンさんに相談し、新たな回路を考えて頂いた。
新たな回路と言っても、赤丸の2箇所の部品を換えるだけだ。
最終の回路図
手持ちの部品に交換。
もう一度チューブで保護する。
次の日に取り付けて確認。
問題なく作動した。
これでバッテリー上がりがなくなるかは観察が必要だ。
【アンローダーリレーの手直し】
回路とリレーを付けてから2週間、バッテリー上がりは起きていない。ちょっと気になることがあって回路をもう一度見てみた。
最初から付いている車両の回路を見てみると、ただ単にB接点のリレーが付いているだけで、余分な回路は入っていない。
もしも、この回路が壊れたら? ファンが回らなくなる → オーバーヒート → 剥ぎ取り車(||||゚ _ ゚;)ぞぉ〜
ノーマルの回路を参考にやり直すことにした。
回路としては、リレーのコイルをACC(+)とオルタネーター充電検知線(−)につなぐだけだ。
でも、一つ問題が。。。
B接点のリレーがない。そこでB12にお乗りのTKさんにご相談したら、予備があるとのことで譲っていただくことになった。
有難うございました。m(_ _)m
早速配線のやり直し。
B接点リレー用にACC電源を車内から引いてきた。
リレーの線とつないで、テーピングをする。
緑色のリレーがそれである。
これでリレーが壊れてもファンは回るので安心だ。
リレーのみで簡単なので問題なく作動した。
で、イワンさんに考えて頂いて作った回路は、オーディオ用として使うことにした。
折角考えて頂いたのに使わないとバチが当たる。(~o~;
オーディオがエンジンスタート時に一瞬切れることが回避できた。
これで、ファン関係以外にも、オーディオや他の電装類もカット出来るようになり、エンジンスタート時の電力がほぼスターターにまわせるようになった。
エンジン始動不能(バッテリー上がり)が解消できるかどうかは分からない。