2017年4月8日 冷却フィン付きデフカバー


【はじめに】

以前ZACKさんとの会話で、夏の高速ではデフの油温が100度を超えるよね〜と言う話がでた。 特にLSDが入っていると温度が高めになる。 

さすがに100度を超えるとオイルにもよくないので何とか下げることは出来ないのか?と言う話だった。

E34のBitoruboにはデフクーラーが付いているが流石にクーラーやポンプや配管など大袈裟だし金額も相当に。(笑)

E46のM3ではフィン付きのデフカバーが付いている。 デフのサイズはラージなのでひょっとしたら合うかも知れない。( ̄▽ ̄;

そこでebayでE46M3のデフカバーを購入してみた。



【冷却フィン付きデフカバー】


某オークションだとデフ全部は出てるがカバーだけは無い。


そこでebayで探してみるとカバーのみの出品が多数あった。

遥々アメリカからやってきたデフカバー。


こちらがノーマルのデフカバー。


殆どフィンの無い形状だ。



違うのはスピードセンサーとオイル注入口とブラケット取り付け座。


内側にも小さなフィンがある。

リングギヤから飛んだオイルが分散するようになっている。


フランジ寸法と形状を比べると全く同じであることが分かった。

これは使える。( ̄ー ̄;


まず手始めに不要な部分をカットする。


E32とE46ではデフの固定方法が違っているのでこの部分は不要だ。


これで同じ形になった。


問題は固定方法だがそれは後で考えよう。(笑)


そのままでも付けられるがスピードセンサーが問題になる。


そこでセンサーを取り付けるための座を作ることにする。

その為の治具を作った。


治具にカバーをセットしてフライス盤で加工する。


センサー用とオイル注入口の穴が開いた。


それぞれの座をアルミの丸棒から製作。。


治具に固定する。


カバーも合わせてみて準備完了。


溶接の前に汚れを落として綺麗にする。


治具に固定して溶接開始。


表側はリブがあってフル溶接が困難なため内側でシール溶接。


溶接終了。


治具のお蔭でほぼ歪なし。( ̄▽ ̄;


加工前にフランジ部の仕上げをする。


これをしないと治具に乗せられない。


治具にセットし再び加工する。


センサー取り付け用の穴の仕上げ加工。


オイル口の下穴加工。


同タップ加工。


これで加工終了。


裏側はこんな感じ。


センサーをセットしてみる。


バッチリだ。


センサー固定用のブラケット製作。


センサーはO−リングでシールするので外れないように押さえるだけでいい。


元の固定プレートを使って、センサーの回り止めも細工してある。

艶消し黒で仕上げ塗装。


本来ならメッキにしたいところだ。(笑)


続いては問題の固定ブラケットを考える。


ノーマルカバーをセットし、ブラケットの固定位置を治具上に追加。


両サイドの穴位置にプレートを取り付けて溶接した。


加工したカバーをセットし思案。( ̄ェ ̄;


考えたブラケットを製作、塗装。


こんな感じで考えた・・・が、見事に失敗。


クルマに付けた時にリアキャリアに当たることが判明した。(;一一)


また、考え直さなくては。( ̄〜 ̄;


気を取り直してカバーのウエットブラスト。( ̄▽ ̄;


これはドライ、ウエットのどちらでも使用可能だ。


リブが多いのでやり難い。


ウエットならではの光沢が出ている。


バイクのパーツ用に買ったがとても良いものだ。


ノーマルに無いフィンの部分の干渉を見るために型紙を作った。


クルマをリフトアップしてあててみる。


右側はキャリアに干渉するので一部カットが必要。


左はギリギリセーフだ。( ̄▽ ̄;


早速、干渉部をカットする。


固定ブラケットだが、よく考えた結果ノーマルを加工することにした。


ノーマル形状なら問題なく付けられるからだ。


不要な部分をカットし補強して固定穴を加工した。


このカバーには固定用の穴が無いので、フランジ部のボルトと兼用にした。


溶接後仕上げてサフ塗装。


艶消し黒で塗装して出来上がり。


純正ぽい仕上がりになった。( ̄▽ ̄;


カバーに取り付けた状態。


これなら問題なく付けられるだろう。


ギリギリだった左側も念のためカットした。


最終仕上げに錆止めのクリアコートをスプレーしておいた。


ガスケットを作る。


では、取り換えを始める。


さくっとデフを降ろす。


点検もかねてオイル抜き。


殆ど鉄粉も汚れも無かった。


綺麗な内部。


歯当たりのチェック。


凄く綺麗に当たりが付いている。(^^)v


新旧比較。


センサーの取り付け。


オイルがきれいだったので再使用。


ガスケットと液体ガスケットの併用。


カバーの取り付け。


ボルト8本をしっかりと締め付ける。


ミッションジャッキに乗せて取り付け。


この時、一部が干渉することが判明した。


キャリアのプレート部とマウントの凸部。


グラインダーでカットしてスプレーで塗装。


もう一度取り付け。


入れるときに引っ掛かった部分。


ここは最初から干渉は無かった部分。


マウント部が当たって入らなかった部分。


取り付け完了。


干渉してる所もなくピッタリだ。


まるで純正かの様な収まり。


前から見たフィンの状態。


しっかりとフィンが出てるので可也の冷却が期待出来そう。


縁石等が心配だったがこれなら大丈夫そうだ。


高さで言うとセンターマフラーよりも高い。

なんとなく頭の中で「出来るかな〜」と思って始めた、なかなかの出来栄えで我ながら大満足。( ̄▽ ̄; 問題は効果のほどだがはたして?

※4月15,16日にあった九州オフで確認したが、油温は最高89度だった。 真夏にはどうなるか?

 

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