【はじめに】
足回りのリフレッシュを進めているが、フロントのアームが揃ったので交換することにした。
以前にボールブッシュ部のグリースを点検したときに少し緩くなっているのを発見して交換しようと発注してあった。
これで、ようやくフロント周りのリフレッシュは終了することになる。
【ストラット下部取り付け部の考察】
先日のレポートでは、アームの固定部分のガタ(クリアランス)について解説したが、今回はストラット自体のガタについて解説しよう。
フロントストラット下部取り付け部。
マウスオーバー効果あり。
(マウスを画像に合わせるとガタの分移動します。)
約1mm動きます。
ここのガタは、キャンバーのみに作用する。 わずか1mm(約0度5分)ほどだが、左右差を無くすには有効な調整箇所になる。
【アッパーアームの交換】
アッパーアームは以前からのストック品がある。ロアアームが無かったので購入、febi製のものだ。
ロアアーム(コントロールアームとも言う)。
小僧のはピロブッシュなので、ノーマルのブッシュは必要ない。
ブッシュリムーバーで抜き取る。
このブッシュなら最初に作ったリムーバーで簡単に抜ける。
左右で2本のブッシュが抜き取れた。
今では定番になったグリースの確認。
アッパーアームは、MEYLE(マイレ)製だけあって、グリースもちゃんと入っている。
ロアアームは、少ないが一応入っている。
グリースも綺麗なので同じものを増しいれしておく。
たっぷりとブーツの中にも充填しておいた。
アッパーアームだけならそのまま交換できるが、ロアアームがあるのでばらす必要がある。
ステアリングアームの取外し。
ボールジョイントリムーバーでロッドを外す。
このリムーバーならあまり気を使わず簡単に抜くことが出来る。
アッパーアームの新旧比較。
取り外したものは、指で軽く動く状態だ。
ロアアームの新旧比較。
こちらは、新しいものと比べてもあまり違いは無かった。
なので、再利用することにした。
アッパーアームのピロブッシュを抜き取る。
新しいアームにピロブッシュを挿入する。
これは新しいブッシュリムーバーで押し型のジャッキを利用する。
このピロブッシュは圧入式なので本来は再利用できない。
取り替え方式のブッシュに換えるまで、応急の使用とする。
これで、全てのフロントアーム類がリフレッシュできた。
ロアアームは予備として保管しておこう。また、アッパーアームについても予備を購入しておく必要がある。