2011年4月30日 エンジンオーバーホール その2(分解編)


【はじめに】

昨日でエンジンが下りたので、今日からエンジンの分解に取り掛かる。

ガレージの中では狭いので、表に出して作業することにした。



【補機類の取外し】

エンジンを分解するには補機類の取り外しが必要である。


まず、冷却水のホースから取り外す。


インマニの下側を通っている、ヒーター戻りのホース。


アッパーホースから分岐のヒーター補助ポンプ行きのホース。


オルタネーターとスターターに繋がる電線を取り外す。


スターターに繋がる他の配線も外しておく。


パワステポンプの取外し。


このポンプからもオイルが漏れていたのでドロドロだ。


オルタネーターの取外し。


このオルタネーターは換えてから間が無いので比較的綺麗だ。


スターターの取外し。


オイルフィルターハウジングの取外し。


クーラーの配管も取り外しておく。


左右のエンジンマウントの取外し。


エアコンのコンプレッサーのマウントの取外し。


エアフロメーターの取外し。


クランクセンサーとデスビパルスのコネクターを抜き取る。


水温センサーのコネクターも抜き取る。


後ろ側にある油圧センサーのコネクターも抜き取る。


アイドルバルブの取外し。


ダストカバーの取外し。


インマニの上にある配線ケースの蓋を取る。


このゴムの下にインジェクターのコネクターがある。


このゴムを外すと、ケースが取り外せる。


これを6ヶ所行う。


ケースを持ち上げるとコネクターが出てくる。


コネクターの抜け止めを外す。


これでエンジンハーネスがごっそりと外れる。


ようやくインジェクターが見えた。


インマニの固定ネジを緩める。


下側のネジが緩めにくい。


インマニの取外し。


インテークは比較的綺麗だ。


さすがはアルピナである。


ここまで仕上てある。


インマニの中はブローバイガスによってかなり汚れている。


エキマニの取外し。


2分割になっていて取外ししやすい。


エキゾースト側はカーボンで真っ黒になっている。


デストリビューターキャップの取外し。


デスビローターの取外し。


冷却水周りを外す前にブロック内のクーラントを抜いておく。


エキマニ側後ろにあるプラグを抜いて排出する。

バケツで半分ほど(約4L)出てきた。


サーモハウジングの取外し。


ウォーターポンプの取外し。


デスビアダプターの取外し。


位置決めピンがあるのでマーキングの必要なし。


裏カバーの取外し。


オイル漏れなどは無いようだ。


クランクプーリーの取外し。


バイブレーションダンパーと共締めになっている。


バイブレーションダンパーの取外し。


これにも位置決めピンが有る。


右側は補記類の取外し完了。


左側はオルタとパワステポンプのマウントを取外し。


ネジがバイブレーションダンパーの後ろに有って外せなかった。

【エンジン本体の分解】


エアフロメーターの台座。


洗浄の為外しておく。


ここからがエンジン本体の分解。


ヘッドカバーの取外し。


オイル焼けはあるものの、比較的綺麗だ。


んん? 良く見るとネジが1本緩んでいる?


オイルデリバリーパイプのセットボルトだ。(~o~;


M30エンジンはここがウイークポイントの一つ。

緩み止めの対策が必要だ。


スパークプラグの取外し。


各気筒とも綺麗に焼けている。


フロントアッパーカバーの取外し。


タイミングスプロケットが顔を出した。


タイミングチェーンを外す前にバルブクリアランスを測定しておく。

分解前バルブクリアランス
1番 2番 3番 4番 5番 6番
インテーク 0.33mm 0.32mm 0.30mm 0.32mm 0.30mm 0.32mm
エキゾースト 0.38mm 0.38mm 0.42mm 0.38mm 0.42mm 0.35mm

かなりのバラつきがあるがインテーク 0.32mm、エキゾースト 0.38mmと言うところだろうか。

 


タイミングチェーンテンショナーを外す。


スプリングとピストンが出てくる。


タイミングスプロケット取り付けネジを外す。


スプロケットとチェーンを一緒に抜き取る。


位置決めピンがあるので特にマーキングは必要ない。


ただし、分解前に1番ピストンの上死点との関係は記録しておく。


ヘッドボルトを緩める。


かなりのトルクで締まっているので、適切な工具を使う。

重要なのは、両端から中央に向かって順番に緩めていくこと。


オイルデリバリーパイプはヘッドボルトと共締めになっている。


ロッカーアームを取り外す。


ロッカーアームシャフトを抜く為にサイドのカバーを外す。


この1箇所だけシールワッシャーが入っているので注意する。


ロッカーアームの位置決めクリップを外す。


先ほどのカバーの穴から、ロッカーアームシャフトを叩き出す。


カムの位置に注意して、ロッカーアームをフリーの状態にしておく。


シャフトを出していくと順番に外れていく。


各位置ごとに分類しておく。


インテーク側が外れた。


続いてエキゾースト側も同じ要領で外す。


カムシャフトの固定ネジを外す。


カムを当てないように慎重に取り出す。


結構な重さがある。


ヘッドブロックの取外し。


ヘッドの燃焼室側。


カーボンの蓄積は少ない。


シリンダーブロック。


ピストンの上にびっしりとカーボンが積もっている。


シリンダーのホーニング跡はクッキリと残っている。


このピストンの状態を見て、で急遽ばらすことになった。


ピストンを抜いて、カーボンを落とすのだ。


ヘッドガスケット。


特に異常や損傷は見られない。


クランクシャフトのハブ固定ネジを緩める。


高トルクで締まっているのと、ネジロックの為かなり固い。


ハンマーで叩きまくってようやく取れた。


プーリー抜きでハブを引き抜く。


オイルパンのボルトを緩めて外す。


4本ほど残しておいてガスケット面を割る。


オイルパンの取外し。


フロントロアカバーの取外し。


カバーを外すとタイミングチェーンが現れる。


タイミングチェーンの取外し。


スライドレールとテンションレールの取外し。


テンションレールには筋がくっきりと付いている。


オイルポンプ駆動チェーン。


チェーンテンショナーの取外し。


これは板バネになっている。


チェーンを取る為スプロケットを取外す。


スプロケットの取外し。


チェーンの取外し。


オイルポンプの取外し。


取り付け部にシムが入っているので位置と枚数を覚えておく。


ブロックを横にした。


クランクシールハウジングの取外し。


このシールから漏れがあった。


ヘッドのサイドカバー。


冷却水のジャケットの蓋板だ。


外そうとしたらボルトが全て折れてしまった。(T_T)


あらら、どうしたもんか。(−−;


まっ、何とかなるでしょ。(^o^;


これで全てがバラバラになった。


ブロックはピストンの取外しが残っている。

これで、全てが分解できた。多少の問題はあるが予定通りの進み具合だ。 くれぐれも、良い子のみんなは真似しないでね。(^o^)b

明日からは各部品の洗浄に取り掛かる。その3へつづく。


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