2011年2月20日 オイルフィルターハウジングの構造


【はじめに】

今月出張のときにお邪魔した際に、DOPさんから譲って頂いたものが色々とある。

その中のM5用オイルフィルターハウジングの構造が気になったので調べてみた。



【オイルフィルターハウジングの構造】


DOPさんから譲って頂いたもの。


基本的には普通のものも同じ構造になっている。

このM5のオイルフィルターハウジングにはセンサーを付けるポートある。


こちらにはオイルクーラーへの配管のポートがある。


根元に付いているのが温度センサーと圧力スイッチだ。


詳しく調べる為、分解して掃除する。


裏側に入っているサーモスタットを取り外す。


他にも内部にバルブがあるが外せないのでこのまま掃除した。


ハウジングが見違えるくらい綺麗になった。

分解の結果分かったことを解説しよう。___φ(◎◎へ)フムフム


内部構造図。


1)ポンプから出たオイルは、逆止弁を通ってフィルターへ。

 この逆止弁はエンジン停止時に汚れたオイルがポンプへ戻るのを防ぐ。

2)フィルターで綺麗になったオイルはエンジンへと戻る。

 油温が低い時はサーモスタットが閉じているのでそのままエンジンへ。
 油温が高い時はサーモスタットが開いてオイルクーラーへ。
 クーラーで冷やされたオイルはエンジンへと戻る。
 ただし、一部はクーラーへ行かずにそのままエンジンへと戻る。

 一部のオイルを冷やさずに戻すのはオーバークールを防ぐ為。



*フィルターの底にあるリリーフ弁はフィルターの目詰まりよる圧力上昇を防ぐ為 のもの。(設定約8bar、通常は2〜4bar)


*ドレンのラインはフィルター交換時などキャップを外したときに内部に残留する  オイルを抜く為のもの。
 中央のボルトを抜くことによって栓が取れる構造になっている。
 ボルトの先端にOリングがあるのはこのためである。


サーモスタット。


温度が上昇すると先端のピンが出てくる構造だ。


サーモスタット作動の状態。


左は全閉状態。

右は全開状態。

約90℃で開いてクーラーへ流れる。


このまましばらく保管する。

これで、オイルラインの構造が分かった。 サーモの全開温度が調整できれば油温の制御も可能なようだ。


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