【はじめに】
MTにしてからしばらく運転した結果、自分の運転スタイルが分かってきた。
中でもマニュアルの運転で一番重要なクラッチワーク。今のクラッチミートポイントはかなり奥で切れる感じになっている。
自分の好みではもう少し手前に来たほうが運転しやすくなる。そこで好みになる様に改造してみることにした。
【クラッチミートポイント】
まずは今の現状を調べてみる。
クラッチを踏む前。
クラッチが切れた状態。
ストッパーを付けているが、その位置は奥から2cm。
少し余裕を見てるので奥から3cm辺りがミートポイント。
踏む力がどれくらいかも測ってみる。
これはVベルトの張力を測るものだ。
先端に目盛とゴムリングがある。
これを押し付けるとゴムが移動して、そのときの荷重を示す。
クラッチが切れるまでゆっくりと押し付ける。
10.5kgになった。
みんなに軽いねと言われた値だ。
少し気になったので、ヘルパースプリングを外して測定してみた。
同じく押し込んでいく。
やはり重くなっている。
13.5kgになった。
ヘルパーが約3kgの役割を果たしていることになる。(^o^)b
【クラッチミートポイントの修正】
ミートポイントをズラすには、ストロークを変える必要がある。
ストロークを変えるには作用半径を大きくすればいい。
現状のままでは大きく出来ないので板を溶接して延長する。
開先を取ってしっかりと溶接する。
両面とも溶接する。
カットして形を整える。
表面を綺麗に削り取る。
現在の位置より1cm移動させることにした。
小さい穴を明けてから大きくする。
この距離でストロークを6mm短く出来る。
黒で仕上げる。
ペダルを取り付けて調節する。
作用点を動かした分だけ、マスターシリンダーも移動させる。
そのままだと、ピストンを斜めに押してしまうからだ。
出来るだけ不要な力を無くす為に作用点とシリンダーを一直線にセットする。
これだけポイントが移動した。
ストッパーから2.5cmなので4.5cm。
力がどれくらいになったか計ってみる
ゲッ! 14kg。
思ったより重くなってしまった。(;^o^A
ミートポイントが手前に来たので新しいストッパーを付ける。
ディクセルのもので現在は売ってない。
某オクで入手。
高さの調節が可能だ。
一番短くして3.4cm。
これが丁度いい位置になった。
とりあえず、このまま様子を見る。
【再調整】
一週間乗ったがやはり重い。(~o~;
なので、ちょっと検証してみた。
これはクラッチの切れた状態のペダル。
マスターシリンダーの作用点を1cm移動したときの荷重の計算では12.5kgになる。
本来なら12.5kgとなるはずが14kgになっている。と言うことは他の部分に原因があるはずだ。
よく見ると、ヘルパースプリングが役立っていない。
一番縮んだ状態で止まっている。(レバーとほぼ一直線)
本来ここからヘルパーの役割を果たすのに。(~o~;
ってことで、しっかりとヘルプしてもらう為、改造する。
ようは、上の位置でスプリングが伸びてればいい訳だ。
なので穴位置をずらしてやる。
溶接で穴を埋める。
表面を綺麗に削り取る。
ドリルで穴を明ける。
ヘルパーを本来の位置へ戻すには4mm移動すればいい。
黒ペンキで仕上げて加工終了。
取り付けて確認する。
今度はしっかりと仕事をしている。
荷重を測ってみる。
12.5kgに下がった。
ヘルパーが1.5kgの役割を果たした。
これで、計算上の数値と一緒になった。
これなら苦にならないレベルなのでOKとする。(^o^)b
ヘルパーの調節でもう少し軽くなるかも知れない。
【マットパネル取り付け】
マニュアルにしてから、クラッチの操作でマットに負担が掛っている。
なので、マットガードを付けることにした。
一応ALPINAロゴ入りだ。(^o^)b
位置を確認する。
マットを外して加工する。
マットに穴を明ける。
裏からボルトを挿してパネルを止める。
パネル側は袋ナットで固定。
しっかりと締め付ける。
これでマットが擦り切れるのを防げる。
ちょっとしたことだがクラッチ操作が楽になった。少し重くなったがポイントが好みの位置になったので全く苦にならない。(^o^)b
っていうか、普通はこれくらいの重さなんじゃないだろうか?