2009年8月14日 冷却水周りの総交換


【はじめに】

冷却水周りについて色々と調べてみたら、ラジエターからの漏れ、ホース類の変形劣化、ホース付け根からの冷却水にじみ、など各部にわたって痛み劣化が見受けられた。

一部の部品は個別に取り替えはしてきたが、それもかなり前の話だ。他にはまだ一度も変えてないところもあるので、この際一度に取り替えることにした。

 

【冷却水周りの交換部品】

今回取り替える部品一式である。


今回もペリカンパーツから購入した。前日まで忘れていたのでクーラントのみオートバックスで購入してきた。


パッケージとシールを剥がして準備をする。シールのあとが糊でベトベトなので綺麗にふき取り。


今回の大物ラジエター。

画像では部品が重なってよく分からないので部品図で説明しよう。


ラジエターと取り付け部品一式。
17-11-1-468-080-M6   $201.00 Radiator, Brand: Behr
17-11-1-712-660-M200 $2.00x2=$4.00 Radiator Mounting Bracket Upper (Plastic), Brand: MTC
17-11-1-712-911-M9   $1.75x 2=$3.50 Rubber Mount for Radiator Upper Mount, Brand: Genuine BMW
17-11-1-178-412-M200 $1.50x2=$3.00 Rubber Mount for Lower Radiator Mount, Brand: MTC
17-11-1-712-347-M9   $4.75 Radiator Mounting Bracket Lower (Plastic), Brand: Genuine BMW
17-11-1-709-333-M9   $2.75 Radiator Mounting Bracket Lower (Plastic), Brand: Genuine BMW





メインの太いホース類。
11-53-1-714-391-M136 $29.00 Radiator Hose Upper, Brand: OEM
11-53-1-713-221-M101 $14.00 Radiator Hose Lower, Brand: Elaplast

11-53-1-266-459-M101 $6.00 Water Hose Water Pump to Thermostat Housing, Brand: Elaplast




リザーバータンク関係。
17-11-1-712-196-M253 $34.25 Coolant Expansion Tank, Brand: UroParts
17-11-1-712-329-M21  $8.25 Hose Radiator Overflow Fitting, Brand: Contitech
17-11-1-150-232-M21  $4.00 Water Hose, Overflow for Expansion Tank, Brand: Contitech
11-53-1-711-002-M101 $45.50 Water Hose Expansion Tank to Thermostat Housing to Heater Core, Brand: Elaplas




サーモスタットとO−リング。
11-53-1-466-174-80-M322 $23.50 Thermostat 80 deg. C, Brand: Behr-Thompson
11-53-1-265-084-M16    $1.00 Thermostat O-Ring, Brand: Bruss




ウォーターポンプとガスケット
11-51-9-070-761-M52 $49.25 Water Pump for Screw on fan Clutch, Brand: Graf



ヒーターバルブ周りのホース類。
64-21-1-379-956-M101 $3.50 Heater Hose Engine Inlet to Water Valve, Brand: Elaplast
64-21-1-378-273-BOE $15.50 7-WATER HOSE, Brand: Genuine BMW
64-21-1-378-271     $9.95 7-WATER HOSE

その他
17-21-1-742-635-M17 $0.25x2=$0.50 O-Ring for Transmission Cooling Lines, Brand: Victor Reinz



【ラジエターの取り外し】

まず、ラジエターの取り外しからはじめる。


ラジエターの左下にドレンプラグがある。エッ、分からない?

矢印部分がドレンプラグこれを緩めて冷却水を抜き取る。このときリザーバータンクのキャップは外しておく。


もっとアップで。


ラジエターのドレンから出なくなったらロアーホースを外す。


クーリングファンを特殊工具で取り外す。


E32の場合ファンシュラウドを外さなくてもファンが取れる。


ファンシュラウドを止めているピンを2箇所抜き取る。


ファンシュラウドを取り外す。


ファンが無いとかなりスッキリする。


ラジエターを固定しているクリップ。


ギザギザの噛み合わせ部分を浮かして下方向に押えながらエンジン側に動かすと外れる。


右側の水温センサーを取り外す。


ATFのラインを取り外す。


ラインを外すとオイルが出てくるのでプラグをしておく。


リターンホースを外す。このときアッパーホースも外しておく。


新品は長いのでカットして取り付ける。



ラジエターの下にはエンジンオイルのクーラーが引っ付いている。矢印のネジを緩めてラジエターを横にずらせば外れる。


反対側は特に何もしなくて良い。


ラジエター上のカバーを外す。


ラジエターを取り外す。このときさすがに手が塞がっており画像は取れていないので、外れた後を
外れて無いじゃん。って?これはエアコンのコンデンサーです。


取り外したラジエター。


ギザギザが無くツルッとしたアッパーホースの接続部。特に割れなどの発生は無いようだ。ここはあまり締めず少し洩れる程度がいいみたいである。(笑)


ラジエター取り付け部品。汚れ以外特に劣化は見られない。

【リザーバータンクの取り外し】

ここからリザーバータンクの取り外しに掛かる。


リターンホースを外す。ここのバンドはカシメ式なのでコジって外す。


レベルセンサーを抜き取る。げっ、サビサビ。


タンクを止めてるプラスチックのナットを2箇所外す。


オーバーフローのドレンホースを抜き取る。


メインのホースを取り外す。


外したリザーバータンク。


なにやらインサートが出てきている。


リターンの方も。

【メインのホース類の取り外し】

エンジン側のホース類の取り外し。


サーモスタットハウジング部。


ウォーターポンプ側


ハウジングノズル。サビとシリカで汚い。


新旧比較。


ヒーター補助ポンプ部。アッパーホースから分岐してここに入る。


抜けたところ。


エンジンのサイドから引き出してくる。先が曲がっているので抜けにくい。


取り出したホース。他にもう1本ある。


リザーバータンクとヒーターコアに行くライン。


鍾乳洞みたい。


アッパーホース、分岐してヒーター補助ポンプへ。


こちらは綺麗。


ロワーホースの取り外し。


新旧比較。

【ヒーターバルブ周りの取り外し】


バルブ上部の3個のナットを外す。


ヒーターコアに行くホースを外す。


ホースを外したところ。水がまっちゃっ茶。


周りのブラケットなどを少しばらして奥側へ引き抜く。


外した後。ブレーキマスターが良く見える。


ヒーターバルブと補助ポンプとホース類。


新旧比較。

【サーモハウジングとウォーターポンプの取り外し】


ウォーターポンププーリーの取り外し。


サーモスタットハウジングを外す。4本のボルトで止まっている。


ウォーターポンプのボルト2本がエンジンハンガーの奥にある為、まずエンジンハンガーを外す必要がある。


ウォーターポンプを外しているぼーさん。


外れたサーモスタットハウジングとウォーターポンプ。

【各部の掃除】

新品を取り付ける前に各部の掃除をします。


ホース差込部の溝さらえ。シリカがびっしりなので金ノコでゴシゴシ。


しんどくなったので電動リューターでビューンとやっぱ早い。でも先が入らないところはやっぱ手で。。。


エンジンブロック部はオイルでベトベトなのでまずそれを掃除。


魔法の洗剤をかけてしばらく放置。


綺麗になったのでフランジ部の掃除


サーモスタット部も。


ヒーターコアの入口ノズルもコツコツと掃除。


綺麗になった。


掃除したところを水で流して、もう一度エンジン内とヒーターコア内にも通水しゴミと汚れを綺麗にしておく。


綺麗になり水分もエアーで飛ばして取り付け準備完了。

【各部品の取り付け】


ガスケットに液体パッキンを塗布してウォータポンプの取り付け。その間にホースのセッティング。


ボルトを仮締め。


ウォーターポンプ取り付けボルトのトルクを調べているぼ〜さん。


トルクレンチで10N・m。


プーリーの取り付け。


ホースのセッティング終了。


バルブ側のホースとセット後、ヒーターバルブの取り付け。


ヒーターコア側のホースの取り付け。


新しいラジエターに温度センサーを取り付けるぼ〜さん。


ラジエターをセットしました。これまで2人でオイルクーラーの取り付けで四苦八苦してたので画像はありません。


ATFラインとアッパー・ロワーホースの取り付け。


ファンシュラウドの取り付け。


クーリングファンの取り付け。


各ホースのセットしリザーバータンクの取り付け。


掃除したレベルセンサーを取り付けて、各部のネジとホースバンドをチェックして完了。


クーラント液を2Lx2本、計4L入れます。緑ではなく黄色。その後いっぱいまで水を入れます。


エアー抜きをするぼ〜さん。


温度が安定するのを確認して終了。

これで、ようやく心配のタネが無くなった。でもこの作業をしている間にも次のネタが発生しているのだがそれは次回のレポートで。


HOMEBACKINDEXNEXT


inserted by FC2 system