2011年5月6日 パワステポンプのオーバーホール


【はじめに】

以前から気になっていたパワステポンプのオイル漏れ。

今回のエンジンオーバーホールでポンプも外しているので、ついでにオーバーホールすることにした。

ギヤボックス同様に、TKさんがリペアキットを入手できるようなのでお願いして入手済みであった。



【パワステポンプの分解】

リペアキットには、シャフトシールとОリングがセットになっている。キットには多くの種類が入っているがこんなに使うんだろうか?


漏れは軸シールとプラグの部分からだった。


本体のネジは、1本を除いてブラケットと共締めになっている。


ネジを外すと簡単に割れる。


本体後ろ側にあるプラグが漏れていたところだ。


かなり緩かった。


ポンプ側の分解。


ポンプ出入口のプレートにゴムパッキンとバックアップシールが入っている。


プレートをドタイバーでコジって外す。


位置決めピンに嵌っているだけだ。


ベーンポンプの羽根が出てきた。


ローターを止めてある止め輪を外す。


アウターガイドをドライバーでコジる。


これも位置決めピンで嵌っているだけ。


アウターガイドが外れた。


ベーンとローターはバラバラにならないように注意して外す。


ケースのO−リングを取る。


これでシャフトが抜けるはずだ。


すんなりと抜けた。


漏れたオイルでベトベトになっていた。


軸シールを抜き取る。


軸受けはメタルになっていてATFオイルで潤滑する仕組みだ。


本体後ろのリリーフバルブの分解。


押し込んであるだけで、回しながら抜くと簡単に外れた。


バネがあるので飛び出さないように注意する。


固定板、ピストン、スプリングの構成だ。


特にシールなんかは見当たらない。


使用してあるガスケット類。


下が新品。


やはりキットの中の一部しか使わない。


ケースの内部をパーツクリーナーで綺麗に掃除する。


組立前にATFを塗布しておく。


リリーフバルブの組み込み。


順番どおりに入れて押し込むだけ。


この前にはプレートが来るので飛び出すことは無い。


新しい軸シールを挿入する。


押し込み冶具を使って真っ直ぐに入れる。


軸シールとシャフトに組立ペーストを塗って組付ける。


オイルを付けながら組み立てる。


ベーンとローターを外さないようにセットする。


止め輪をセットする。


アウターガイドを取り付ける。


プレートを取り付ける。


ゴムシールを溝に入れる。


ガイドシールをゴムシールの周りに入れる。


ケースにO−リングをセットして位置を合わせて閉じる。


ブラケットに関係ない1本で仮止めをする。


ブラケットを付けて本締めする。


プラグにネジロック剤を塗って取り付ける。


このプラグには当たりが無くねじ込めばどこまでも入っていく。

ネジロックの劣化により漏れが出るのはこのせいかも知れない。


ネジロックが乾くまでプラグを上にして保管する。

これでまた一つオイル漏れの原因が無くなった。


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