2011年5月8日 プロペラシャフトユニバーサルジョイントの調査


【はじめに】

先日、BMWなお仲間のMゴローさんがメンテに来られました。そのときに発見した不具合の一つ、プロペラシャフトのガタ。

たまたまガレージにあったぺラシャと交換して無事にメンテを終了することができた。

で、代わりにもらったプロペラシャフトを調査するべく分解してみた。

 

【プロペラシャフトユニバーサルジョイントの分解調査】


Mゴロー号についていたプロペラシャフト。


元々はM5のものでフロント側である。


プロペラシャフトの中央部分にある十字継ぎ手(ユニバーサルジョイント)。
以下Uジョイントとする。


動きもぎこちなく、ガタガタの状態だった。


Uジョイントの周りが茶色くなっている。


錆によるものだ。


ベアリング部のシールも切れてしまっている。


良く見るとベアリングケースに割れも発生している。


この時代のBMWのぺラシャのUジョイントはカシメてあり取り換えは不可能である。


E28以前のBMWには取替えできるものが一部存在するようだ。


Uジョイントを抜けやすくする為、カシメの部分を削り取る。


4箇所全てのカシメを削る。


片側からハンマーで叩き出す。


ここまで抜けてきた。


横から見るとこれくらい。


反対側はここまで出ている。


ただ、ここから先は十字部分が当たってしまって抜けない。


そこでこのケースをバイスで挟んで無理やり引っこ抜いた。(~o~;


ようやく一つ目が取れた。


反対側も同じくらいしか抜けないので、最後が取れない。


組むときは、このケースを後から入れるので問題ない。


なんとか片側は外すことが出来た。


もう片一方を抜いていたらベアリングが壊れてしまった。(~o~;


ダメなやつだからいいけどね。


後も四苦八苦しながらなんとか分解することができた。


すべてバラバラになったUジョイント。


本来入っているはずのグリースがどこにも残っていない。


これでは、ガタが出て振動や異音が発生するはずである。


ベアリングのニードル部。


シャフト側にはニードルによって溝が出来ている。


本来、殆ど動かない部分だが、回転方向に力が掛っているのでこの様になる。


十字を無理やり押したので傷だらけになってしまった。

部品としてはE28以前のものを流用すれば良い。 ただし固定方法がないので再度カシメ直す必要がある。


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