2012年1月9日 タイヤチェンジャーのオーバーホール


【はじめに】

ガレージに揃えたい一つのタイヤチェンジャー。オークションでジャンク品として出ていたのを競うことなく落札。

最初は送ってもらうつもりだったが送料の問題もあり、京都と言うこともあって取りに行くことになった。

会社のトラックを借りて引き取りに行き、そのまま会社でオーバーホールすることにした。


【タイヤチェンジャーの分解】


ホフマン社のチェンジャーでモンティーEX1と言うモデルらしい。


ジャンクの理由は、修理を試みたが直せなかったようだ。

モーターの回転は確認しているがシリンダーが動かないらしい。

こちとらこんな修理は本職である。(^o^)b


古いタイプなのでヘルパーなんかは付いていない。


ヘッドも転倒式ではなく横に動くタイプだ。


しばらく外に置いてあったせいで、あちこち錆びている。


おまけにシールも剥がれてみすぼらしい。


とりあえずばらせるとことを全て分解する。


表面に付いていた部品類。


本体内を分解する。


各動きを制御するペダル。


この他にモーターやギヤボックスも取り外す。


シリンダー関係も分解する。


これは、ホイールを固定するチャック用のもの。


この大きなシリンダーはビードブレーカーのもの。


ペダル部分も分解する。


ビードブレーカーのアームも取り外す。


ターンテーブルも取り外し。


ターンテーブルにエアーを分配するロータリージョイント。


モーターとウォームギヤ。

【掃除と整備】

分解した部品の汚れや錆を綺麗に掃除する。


まず本体。


魔法の洗剤で油汚れや埃を綺麗に洗い流す。


ターンテーブルの古いグリースを綺麗に拭取る。


モーターとギヤも洗剤で綺麗にした。


ロータリージョイントもばらして綺麗に掃除する。


綺麗になった本体。


錆を落とした所をタッチアップする。


似たような色を探して買ってきた。


ちょっと色が薄かった。(~o~;


こっちは濃すぎた。(笑)


タッチアップが乾いたら、クリアーを吹いて仕上げる。


もともとの輝きが不復活した。


こちらもクリアーで仕上げ。


おなじく。


ペダルのカバー。


シールを剥がして綺麗になった。


クリアーが乾くまでこのまま放置する。


その間にシリンダー類の掃除を行う。

【組立】

各パーツの整備が終わったので組立に取り掛かる。


シリンダーを制御するバルブ。


シリコーングリースで組み立てる。


グリースを良く馴染ませて完成。


次にシリンダーを組み立てる。


ピストンとシリンダー部分にたっぷりとグリースを塗って組立。


チャック用シリンダー完成。


ビードブレーカー用も同様に組み立てる。


径が大きいのでグリースが沢山必要だ。


こちらも完成。


ペダル部分の組立。


細かな部品が多い。


動きを確認しながら組んでいく。


さて、気になっていたシール。


張りなおすつもりで型を写し取っていた。


写し取った型からCADで図面化。


図面にそって黄色のカッティングシートを切り出し。


綺麗にしたパネルに貼り付ける。


よく擦り付けたら剥離テープを剥がす。


元の状態に戻った。(^o^)b


下を綺麗にしたら気になったこちら。


似たような形に作って貼り付け。


序でにシリーズ名と型式も貼り付け。


シールが剥がれない様にクリアーを吹いておいた。


これで新品の頃の状態に戻った。


ロータリージョイントも艶消し黒で仕上げ。


シリンダーのエアー継ぎ手も新しくする。


ロータリージョイントの組立


ウォームギヤの取り付け。


上部のローターリージョイントと共締めだ。


モーターの取り付け。
 


ペダル部の取り付け。


動きを確認してしっかりと取り付け。


ビードブレーカー用シリンダーの取り付け。


エアー配管の取り付け。


付いてなかった減圧弁を取り付け。


ターンテーブルのセット。


ターンテーブルを主軸に取り付ける。


チャック用シリンダーの取り付け。


チャックにはグリースを塗ってスムーズに動くようにする。


この後、エアーをつないで動作チェック。

各動きに問題なく完璧になった。


もともと3相200Vのモーターが使われている。

ガレージには単相200Vがあるので、使えるようにインバーターを取り付ける。


このインバーターで単相から3相に変換するのだ。(^o^)b


本体の空きスペースに取り付け。


モーターと繋いで動くか確認。


問題なく作動した。


最初から付いてなかったカバーを製作。


ガレーヂにあったドルフィンメタリックを塗ってみた。(^o^)v


カバーの取り付け。


新たに穴を明けてネジ止めとした。


本体側の組立終了。

このままで、ガレーヂにもって帰って残りの組立をする。


支柱の取り付け。


可動部にグリースを塗ってアームを取り付ける。


アームの可動部分の組立。


グリースを薄く塗って挿入。


アームのストッパーの調節。


スプリングをセットする。


ヘッドの取り付け。


ビードブレーカーアームの取り付け。


ビードブレーカーの取り付け。


これでオーバーホールの終了。


殆どレストアに近い作業になってしまった。(笑)


最後の微調整は残っているがこれで使える状態に出来た。


ジャンクの理由の不具合だが、

只単にペダルとバルブのレバーがあっていなかっただけである。(爆)

タイヤチェンジャーだけでは意味が無いので、こちらも安く落札したホイールバランサー。


これは日本製のニッサルコ社のcoats602。


大した機能は付いていないが完動品で問題なし。

念願のチェンジャーとバランサーが設置できた。この二つともガレージの究極のアイテムである。

これで、メンテの幅が広がった。 でもそんなに使う頻度は無いんだけど。(笑) しかもガレージが益々狭く・・・・・(−−;


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