【はじめに】
ガレージに揃えたい一つのタイヤチェンジャー。オークションでジャンク品として出ていたのを競うことなく落札。
最初は送ってもらうつもりだったが送料の問題もあり、京都と言うこともあって取りに行くことになった。
会社のトラックを借りて引き取りに行き、そのまま会社でオーバーホールすることにした。
【タイヤチェンジャーの分解】
ホフマン社のチェンジャーでモンティーEX1と言うモデルらしい。
ジャンクの理由は、修理を試みたが直せなかったようだ。
モーターの回転は確認しているがシリンダーが動かないらしい。
こちとらこんな修理は本職である。(^o^)b
古いタイプなのでヘルパーなんかは付いていない。
ヘッドも転倒式ではなく横に動くタイプだ。
しばらく外に置いてあったせいで、あちこち錆びている。
おまけにシールも剥がれてみすぼらしい。
とりあえずばらせるとことを全て分解する。
表面に付いていた部品類。
本体内を分解する。
各動きを制御するペダル。
この他にモーターやギヤボックスも取り外す。
シリンダー関係も分解する。
これは、ホイールを固定するチャック用のもの。
この大きなシリンダーはビードブレーカーのもの。
ペダル部分も分解する。
ビードブレーカーのアームも取り外す。
ターンテーブルも取り外し。
ターンテーブルにエアーを分配するロータリージョイント。
モーターとウォームギヤ。
【掃除と整備】
分解した部品の汚れや錆を綺麗に掃除する。
まず本体。
魔法の洗剤で油汚れや埃を綺麗に洗い流す。
ターンテーブルの古いグリースを綺麗に拭取る。
モーターとギヤも洗剤で綺麗にした。
ロータリージョイントもばらして綺麗に掃除する。
綺麗になった本体。
錆を落とした所をタッチアップする。
似たような色を探して買ってきた。
ちょっと色が薄かった。(~o~;
こっちは濃すぎた。(笑)
タッチアップが乾いたら、クリアーを吹いて仕上げる。
もともとの輝きが不復活した。
こちらもクリアーで仕上げ。
おなじく。
ペダルのカバー。
シールを剥がして綺麗になった。
クリアーが乾くまでこのまま放置する。
その間にシリンダー類の掃除を行う。
【組立】
各パーツの整備が終わったので組立に取り掛かる。
シリンダーを制御するバルブ。
シリコーングリースで組み立てる。
グリースを良く馴染ませて完成。
次にシリンダーを組み立てる。
ピストンとシリンダー部分にたっぷりとグリースを塗って組立。
チャック用シリンダー完成。
ビードブレーカー用も同様に組み立てる。
径が大きいのでグリースが沢山必要だ。
こちらも完成。
ペダル部分の組立。
細かな部品が多い。
動きを確認しながら組んでいく。
さて、気になっていたシール。
張りなおすつもりで型を写し取っていた。
写し取った型からCADで図面化。
図面にそって黄色のカッティングシートを切り出し。
綺麗にしたパネルに貼り付ける。
よく擦り付けたら剥離テープを剥がす。
元の状態に戻った。(^o^)b
下を綺麗にしたら気になったこちら。
似たような形に作って貼り付け。
序でにシリーズ名と型式も貼り付け。
シールが剥がれない様にクリアーを吹いておいた。
これで新品の頃の状態に戻った。
ロータリージョイントも艶消し黒で仕上げ。
シリンダーのエアー継ぎ手も新しくする。
ロータリージョイントの組立
ウォームギヤの取り付け。
上部のローターリージョイントと共締めだ。
モーターの取り付け。
ペダル部の取り付け。
動きを確認してしっかりと取り付け。
ビードブレーカー用シリンダーの取り付け。
エアー配管の取り付け。
付いてなかった減圧弁を取り付け。
ターンテーブルのセット。
ターンテーブルを主軸に取り付ける。
チャック用シリンダーの取り付け。
チャックにはグリースを塗ってスムーズに動くようにする。
この後、エアーをつないで動作チェック。
各動きに問題なく完璧になった。
もともと3相200Vのモーターが使われている。
ガレージには単相200Vがあるので、使えるようにインバーターを取り付ける。
このインバーターで単相から3相に変換するのだ。(^o^)b
本体の空きスペースに取り付け。
モーターと繋いで動くか確認。
問題なく作動した。
最初から付いてなかったカバーを製作。
ガレーヂにあったドルフィンメタリックを塗ってみた。(^o^)v
カバーの取り付け。
新たに穴を明けてネジ止めとした。
本体側の組立終了。
このままで、ガレーヂにもって帰って残りの組立をする。
支柱の取り付け。
可動部にグリースを塗ってアームを取り付ける。
アームの可動部分の組立。
グリースを薄く塗って挿入。
アームのストッパーの調節。
スプリングをセットする。
ヘッドの取り付け。
ビードブレーカーアームの取り付け。
ビードブレーカーの取り付け。
これでオーバーホールの終了。
殆どレストアに近い作業になってしまった。(笑)
最後の微調整は残っているがこれで使える状態に出来た。
ジャンクの理由の不具合だが、
只単にペダルとバルブのレバーがあっていなかっただけである。(爆)
タイヤチェンジャーだけでは意味が無いので、こちらも安く落札したホイールバランサー。
これは日本製のニッサルコ社のcoats602。
大した機能は付いていないが完動品で問題なし。
念願のチェンジャーとバランサーが設置できた。この二つともガレージの究極のアイテムである。
これで、メンテの幅が広がった。 でもそんなに使う頻度は無いんだけど。(笑) しかもガレージが益々狭く・・・・・(−−;